4 『…全くどいつもこいつも』 人の話はちゃんと聞けってーの!!何!?バカなんですか!!?あなたたち実はバカだったんですか!!??こんにゃろめ。人の気も知らないでッ!! 海「おい!!!ぼさっと突っ立てないでとっとと構えろ!!」 ブチッ その時、華綺の中で何かがキレた。 『何ですって!?このスカポンタン!!!!許さない!!どいつもこいつも好き勝手言って!!!!!私はテニス出来ないって言ってんでしょ!!!テニス部入る気だってないって言ってんでしょー―!!!!』 突然喚き散らす華綺に唖然とする人たち。 「「(逆ギレー!?)」」 全員の心が一つになった瞬間だった。しかし、海堂にはいまいち伝わらなかった様子。 海「うるせぇんだよ、いちいち。んなことはどーでもいいだろうが!!」 『どーでもいいワケあるかー―!!!!』 ラケットを海堂に突き付けて怒鳴る華綺。その時… ビシッ 『…え?』 彼女の横を黄色いテニスボールが掠めていった。 「15-0」 『……』 振り返った先には転がったボール。ゆっくりと戻した視線の先にはサーブを打ち終わった体勢の海堂。そして彼は一言。 海「うるせぇ」 『ぶっ潰す!!!!』 両者の間に火花が散った。 Back |