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…全くどいつもこいつも



人の話はちゃんと聞けってーの!!何!?バカなんですか!!?あなたたち実はバカだったんですか!!??こんにゃろめ。人の気も知らないでッ!!




海「おい!!!ぼさっと突っ立てないでとっとと構えろ!!」




ブチッ




その時、華綺の中で何かがキレた。




『何ですって!?このスカポンタン!!!!許さない!!どいつもこいつも好き勝手言って!!!!!私はテニス出来ないって言ってんでしょ!!!テニス部入る気だってないって言ってんでしょー―!!!!』




突然喚き散らす華綺に唖然とする人たち。



「「(逆ギレー!?)」」



全員の心が一つになった瞬間だった。しかし、海堂にはいまいち伝わらなかった様子。




海「うるせぇんだよ、いちいち。んなことはどーでもいいだろうが!!」

『どーでもいいワケあるかー―!!!!』




ラケットを海堂に突き付けて怒鳴る華綺。その時…




ビシッ


『…え?』




彼女の横を黄色いテニスボールが掠めていった。




「15-0」

『……』




振り返った先には転がったボール。ゆっくりと戻した視線の先にはサーブを打ち終わった体勢の海堂。そして彼は一言。




海「うるせぇ」

『ぶっ潰す!!!!』






両者の間に火花が散った。




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