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桃「あのなぁ、俺たちだってそまで馬鹿じゃないぜ」

不「仮にも竜崎先生が部員として迎え入れてもいいって言うんだから」

越「それなりの実力ってことでしょ?」






駄目だー――!!!全くもって信じてねー――――!!!!!
というか、いっそ皆の前でテニスして私がどんなに下手か見てもらえばいいんじゃない!?そうすれば竜崎先生も諦めてくれるはず!!


開き直りかけた華綺だったが…


……うん、やっぱヤダ。だって、格好悪すぎじゃん、それ。第一私被害者!!!何でこんなことしなきゃいけないの!!!??


あくまでやりたくない方向で思い止まった様子。




竜「兎に角やってごらん、凰乃。相手は…そうだね」

海「俺がやるっス」

竜「よし、いいだろう」




どっひぇー――!?無理!!益々無理ー――!!っていうか竜崎先生許可だすなし!!よし、じゃねーよ!!何言っちゃってんの!!?




『ヤですよそんなの!!無理無理無理!!!!』

海「ごちゃごちゃ五月蝿ぇんだよ!!とっととコートに入れ!!!」

『えぇ―!!』

海「とっとと入れ!!!」

『ひぇ!!!??』




こわっ。え…ちょ、何この人恐い!!いや、別に彼のことは嫌いじゃないよ?ホントはいいヤツだって知ってるし。…猫好きだし?でもさ、この状況で彼はないでしょ!!!?何でよりによって手加減という言葉から一番遠い彼と…彼と!!マジ泣きそう…。




『うぅ…』




それでも仕方なく渋々とコートへ入る華綺でした。そして場面は冒頭に戻る。テニス部の皆が見守る中、ネットを挟んで向かい合う海堂と華綺。すると…




海「俺は認めねぇからな」

『はい?』




もう半ばヤケクソ状態で頭が少し壊れかけている華綺に突然海堂が声を掛けた。




海「女が入るなんて、冗談じゃねぇ!!!」

『いや、私テニス部入るなんて一言も言ってないし――――!!!!』





しかもさっき断ったって言ったじゃ――ん!!っていうか入りたくないオーラを全面に押し出してるんですけど私は!!!!何を聞いてたのあんた!!!!




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