2 竜「さあ、それじゃあ練習を再開するよ!!凰乃。お前さんも一緒にやりな」 『はあぁぁあ!!!!??』 竜崎先生のこの一言より始まる。 何言っちゃってんのこの人ー―!!ないないない!!!!!マジでないわ!!!!だから、私はテニス出来ないんだってばぁー――!!!言ったでしょー!!!!!いや、言ってないかも!?まぁいいや。でも、ホント出来ないんだってー――!!! 竜「はぁ!?じゃない。ほれ行ってきな」 『いえ、自分は結構です。第一、見学だけの約束だったので』 竜「なんだい。テニスウエアまで着て、ノリノリのくせに」 『あんたが着ろって言うから仕方なく着たんでしょーが!!人のせいにすんな!!』 越「ふ〜ん。自信、ないんだ？」 ぎゃおぎゃお喚きたてる華綺に越前が声を掛けた。 『うん、全く』 越前の挑発にこれっぽっちも応じる気のない華綺はキッパリと答える。即答で。 越「…」 あぁ、ほんとカッコイイね!!前から格好よかったけど本物はもっと格好いいね!!惚れ直しちゃうよ!! で・も その挑発的な目も、言葉も今の私には通用しない。だって… 今はそれどころじゃないんだもん☆ それはそれ、これはこれ、でしょ。さて、このピンチをどう乗り切ろうか…。 思案する華綺を余所に手塚が口を開いた。 手「竜崎先生が連れて来るほどだ。余程テニスが上手いのだろう？」 はぁ!?あなたまで何を言いだすんですか、手塚!!!もうちょっと賢いのかと思ってたけど、残念だよ!!失望させないで!!っていうか、このタイミングでその発言はヤメテ。ＫＹかマジで!!天然かッ!!? 『あのですね!!何を誤解してるか知りませんけど私はテニス出来ないんだって!!素人なの!!』 ―――シーン… お？分かってくれたの？ 桃「…っぶ!!」 「「あははははは!!!!」」 『へぁ!!?』 しーんとしたかと思えば、桃城をはじめ、全員がその場で腹を抱えて笑いはじめた。 Back |