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女の子らしい見た目とは裏腹に、表情がコロコロ変わる華綺に対するR陣の反応は…。




不「…面白い子だね」

菊「見てて飽きないにゃ」

越「やっぱ、変なヤツ…」

桃「さすが不思議ちゃん」

乾「不思議ちゃん?
成る程、さっきの発言といい、俺達に興味があるわけでもなさそうだ。珍しいヤツだな。実に興味深い。少しデータを集めてみるか

海「…フシュ〜。先輩はデータの事しか頭にないんスか?」

大「素直ないい子じゃないか。なぁ、手塚」

手「…うむ」

河「何だか楽しくなりそうだね。入ってくれないかなぁ」




大石と手塚がどこを素直ないい子だと判断したのかは謎だが、まぁ、悪くはなかった。




竜「じゃあ、凰乃。一応自己紹介しておくれ」




さっきまで華綺の頬をつねっていた竜崎先生は話を本題に戻した。



『はぁ…。分かりました』



全く、絶対本気でつねったよこの人!!マジいってぇ。泣くよ?私泣いちゃうよ!?

つねられた頬を押えながら華綺は渋々自己紹介をはじめた。




『コホンッ…えーっと、皆さんはじめまして?今日、青学に転校して来た誰かさんのせいで明日顔が腫れるかもしれない可哀相な凰乃華綺です』




どっと笑いが起こった事は気にしない。おそらく「はじめまして」が疑問形なところに笑ったんだろうけど…。だって仕様がないじゃん?私は皆のこと知ってるもん。



『あー…、勘違いされると困るので言っておきますが、私はまだ男子テニス部に入るって決めてません』



えぇ〜と声があがったのはあえてスルーで。



『といいますか、男子テニス部に入らないかって誘われたんですけど、断わりました』



今度はどよっ、と驚きのリアクションがあったけどこれももちろんスルー。



『なのに、見学だけでも!!って無理矢理このオバサンに連れてこられて…』

竜「…凰乃?」

『ごめんなさい!!!!』




ここで、テニスコートにいた全員に再び笑われたのは言うまでもないが、またしても頬をつねられそうになったのを回避することに必死だった華綺にはそんなことを気にする余裕なんて当然なかった。




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