1 … ……… ……………広ッ!!! 何ですか!? 何なんですか!!? 何処ですか校長室は!!! あ、すみません。 いきなりこんなこと言われてもワケ分かんないですよね〜。 只今校長室へ案内してもらってるところなんですが、予想以上に広いんですよこの学校!!私、絶対迷子になる自信あるわ!! 「さ、着いたわよ」 あぁ、やっと着いたのね!? 『ありがとうございました!!』 「お安い御用よ。じゃ、私は仕事に戻るわね」 『はい、お手数おかけしました』 ペコリと頭を下げた思徠にヒラヒラと手を振って先生は来た道を戻って行った。 …ゴクリ こ、ここに校長先生がいるのね。よ、よし。もう、こうなったら行くしかないッ!! 阪本思徠、いざ出陣!! あ、間違った。今は凰乃華綺なんだ私。よし、仕切りなおししよ。 凰乃華綺、いざ出陣!! やっぱ気合いって大事だよね!!うん。 コンコン …−ガチャ 『し、失礼します!!』 校長「おぉ、こんにちは。待ってました」 うわぁオ。 こりゃまた見事なバーコー…ゴホンッ。いやいや、想像していた通りっていうか漫画で見た通りの方ですな。当然だけど。 『は、初めまして。凰乃華綺です!!』 校長「初めまして。校長の石川です。モットーは文武両道、我が校の生徒たちが勉強だけでなく部活動にも精を出しているところを見てもらえば分かると思いますが」 知ってまーす。 『そうなんですか』 校長「あなたも今日から我が校の生徒として文武両道に励むように」 『は、はい。今日から宜しくお願いします』 勢い良く頭を下げた華綺は次の瞬間、この世界での自分の立場を知らされることになる。 Back |