2 どうしよう…。何かさっきの発言はやっぱりまずかったっぽいぞ。2人共黙り込んじゃった。でもさ、でもさ!!ホントに2人乗りは交通違反じゃんかぁ!!! 『あ、あのォ…?』 越「…ぷッ」 桃「あははははッ!!!」 『ほぇ!?』 何ですか!?今度は2人して笑いだしたりして!!!ちょっと失礼じゃない!? 『ちょっと!!何ですか!?』 桃「あぁ、悪い悪い」 越「あんた、面白いね」 『…はぁ?』 桃「初対面のヤッに何の悪怯れもなく注意するしな」 そりゃ、キャラ把握済みですから。本当に初対面だったらあんな事言わないし。 桃「気に入ったぜ」 『…どーも』 喜んでいいのかなぁ…? 越「そんなことより…ほら」 『はい?』 越「保健室行くんでしょ?」 『あ、うん!ってはゎ!?』 手を差し出されたかと思ったら、腕を捕まれてグイッて立たされた。 …って… キャー――!!!!!!リョーマくんに腕捕まれたぁあァアアァァア 『あ、ありがと』 越「別に」 キャー―― 越「あんた、とろいから」 ずーん 何それ。私のトキメキ返せー!! 越「ぶッ、変な顔」 『酷ッ!?』 越「ふ〜ん。思った事全部顔に出るタイプなんだ。分かりやすいね」 『………』 ちょっと流石に慌てるよね。知ってるけどさ。そーゆー性格だって知ってるけどさ!!慣れてないから私!!実際やられるとどう反応すればいいか分かんないから!!え、何。なんか言うべきなのここは!? 桃「はははッ。その辺にしといてやれよ、越前」 反応に困って固まっていた華綺だったが、桃城の仲介で救われた。 助かった…ッ!!!!! 桃ちゃん…あなたは神です!! 『あ、カバン…』 桃「あぁ、いいってこれくらい」 桃ちゃん!!あんたホントいい人だね!!見直したよ!!! 気が付くと桃城が華綺のカバンを持ってくれていた。 『あ、ありがとうございます!!』 桃「いいって。ほんじゃ、行くか。保健室」 『は、はい!』 越「…っていうか、あんたもテニスするんだ?」 『…え?』 越前が指差す先に視線を向けると、桃城が持ってくれているテニスバックが…。 『ううん。やらないよ。私はテニス、やった事ないもの』 越・桃「「…は!?」」 あ、流石にやったことないがないっていうのは言い過ぎかな?ちょっと球打って遊んだことあるし。でも、正式にやった事は本当に一度もないんだよね〜。だから嘘ついてることにはなんないよね? 桃「こんないいテニスバック持っといてやったことがないって…」 『あはは、そこは色々とあるんですよ。私にもよく分かりません』 越「は?何それ」 『だーかーら、分からないんだってば。ま、不思議ちゃんってコトで☆』 顔を見合わせる越前と桃城だったが、2人共それ以上突っ込んではこなかった。そんなこんなで私達3人は保健室へ。滑り出しはまぁ、上々? Back |