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どうしよう…。何かさっきの発言はやっぱりまずかったっぽいぞ。2人共黙り込んじゃった。でもさ、でもさ!!ホントに2人乗りは交通違反じゃんかぁ!!!




『あ、あのォ…?』

越「…ぷッ」

桃「あははははッ!!!」

『ほぇ!?』




何ですか!?今度は2人して笑いだしたりして!!!ちょっと失礼じゃない!?




『ちょっと!!何ですか!?』

桃「あぁ、悪い悪い」

越「あんた、面白いね」

『…はぁ?』

桃「初対面のヤッに何の悪怯れもなく注意するしな」




そりゃ、キャラ把握済みですから。本当に初対面だったらあんな事言わないし。





桃「気に入ったぜ」

『…どーも』




喜んでいいのかなぁ…?




越「そんなことより…ほら」

『はい?』

越「保健室行くんでしょ?」

『あ、うん!ってはゎ!?




手を差し出されたかと思ったら、腕を捕まれてグイッて立たされた。

…って…
キャー――!!!!!!リョーマくんに腕捕まれたぁあァアアァァア




『あ、ありがと』

越「別に」




キャー――




越「あんた、とろいから」




ずーん
何それ。私のトキメキ返せー!!




越「ぶッ、変な顔」

『酷ッ!?』

越「ふ〜ん。思った事全部顔に出るタイプなんだ。分かりやすいね」

『………』




ちょっと流石に慌てるよね。知ってるけどさ。そーゆー性格だって知ってるけどさ!!慣れてないから私!!実際やられるとどう反応すればいいか分かんないから!!え、何。なんか言うべきなのここは!?




桃「はははッ。その辺にしといてやれよ、越前」




反応に困って固まっていた華綺だったが、桃城の仲介で救われた。



助かった…ッ!!!!!
桃ちゃん…あなたは神です!!





『あ、カバン…』

桃「あぁ、いいってこれくらい」




桃ちゃん!!あんたホントいい人だね!!見直したよ!!!

気が付くと桃城が華綺のカバンを持ってくれていた。




『あ、ありがとうございます!!』

桃「いいって。ほんじゃ、行くか。保健室」

『は、はい!』

越「…っていうか、あんたもテニスするんだ?」

『…え?』




越前が指差す先に視線を向けると、桃城が持ってくれているテニスバックが…。




『ううん。やらないよ。私はテニス、やった事ないもの』

越・桃「「…は!?」」




あ、流石にやったことないがないっていうのは言い過ぎかな?ちょっと球打って遊んだことあるし。でも、正式にやった事は本当に一度もないんだよね〜。だから嘘ついてることにはなんないよね?




桃「こんないいテニスバック持っといてやったことがないって…」

『あはは、そこは色々とあるんですよ。私にもよく分かりません』

越「は?何それ」

『だーかーら、分からないんだってば。ま、不思議ちゃんってコトで☆』




顔を見合わせる越前と桃城だったが、2人共それ以上突っ込んではこなかった。そんなこんなで私達3人は保健室へ。滑り出しはまぁ、上々?




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