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「紗佳!!そっちへ行ったぞ!!」

『わかってる!!』




今日の任務はあるファミリーの抹殺。大規模マフィアということでベルと2人、数人の部下を引き連れてやってきたわけだ。

突然の襲撃を受けたことで逃げ惑うネズミが私が待機している裏庭へ駆け込んでくる。ふふ、隠し通路を通って逃げようと思ったってダメ。ここの間取り図はぜぇんぶ分かってるんだから。どこから逃げようと袋のネズミ。

私は腰の両側に下げているフォルダーから素早く愛用のデザートイーグルを引き抜くと、ボス直伝の両手打ちを炸裂させる。返り血が飛ぶのも構わず、周りに動くものがなくなるまで打ち続けた。




「しししっ。相変わらず豪快

『ベル』




静かになった裏庭でゆっくりと銃をフォルダーに戻し、顔に付いた血を手の甲で拭う。独特の鉄の匂いに顔を顰めると、声が聞こえた。振り仰ぐと木の上から楽しそうにベルが見下ろしている。




『そっちはどうなの?』

「とっくに終わったし」




そういって軽やかに木から飛び降りると、ベルは私に向って手招きをする。




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