高いところから飛び降りる夢、というものがあるだろう?
僕はそれを幾度となく見てきた訳なのだが、決まって地面に着地するときにはフワリとまるで空気の層がまとわりついたように、安全に着地するわけだ。気味の悪いような、少し安心感のあるような、エアーバッグの作動はいつもつくられてから透明に聞こえる。
何十回と飛び降りを繰り返してきたにも関わらず、夢を見るたび僕は加速に怯える。耳のすぐそばを切り裂く、ビュウビュウという威嚇音におぞましい何かを感じる。心臓が搾り取られているような感覚に陥る。僕が僕で、生き物で無くなるような気がする。髪が上方に引っ張られる。下腹の奥からの鈍い痛みに目を伏せたくなる。生理ってこういうものなのかな、と思考が生まれては猛スピードで通過していく。この学校に来てからずっと見続けている、僕の、夢だ。





寄稿の一部になるかもなやつ
こっからダイカイダイにしていきます 多分
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -