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The dear devil was found. It is destiny to love it if it is destiny to fight again. Oh, you are my fallen angel.




愛を捧げたイブリース act.3


※R要素が含まれてます。もう1度、ご確認。お姉さんは18歳以上ですか?OKな方はスクロール。















咥内いっぱいに飛影の汗と独自の味が染み渡る。この匂いと甘美な味だけでイキそうになる。上下にスライドさせ、舌をねっとりと絡ませれば、ビクンと飛影の躰が跳ねた。内腿は快楽で汗が滲み、下の睾丸も連動するようにうち震えている。睾丸の上には自身の涎と飛影の愛液が交ざり合い、淫靡でありながら、妖艶な光りを放っていた。ツツーと舌を竿からその甘い蜜を造る睾丸へと流れるように這わせ、愛しそうに口に含む。

堪らない、飛影をこうさせているのが他ならない自身であると思うと胸が込み上げる。嬉し涙さえも出そうだった。

ジュジュと吸い上げると、それ迄の吐息が、かん高いそれに代わった。いっそう怒張し、飛影の躰が一瞬痙攣したように震えた。温かいものが舌に流れ、数回に渡りそれを食道へと流しこむ。飛影の、飛影だけが造り出す甘い香りが、甘い蜜が、自身の胎内を駆け巡ってゆくのがはっきりと伝わる。この幸福感を味わいが為に弄した策謀と云っても過言ではなかった。

唇の端についた白濁の液体を、会場で見せたように殊更目を細め楽しげに舐めて見せた。それを瞳の端で捉えた飛影は、思い出してしまったのか、羞恥でさっと躰に赤みが増した。その恥じらう姿が愛らしくて、同じセリフを飛影に捧げたのだった。

「美味しい」

パラパラと乾いた音と共に、次の瞬間自ら躰に植えつけたシマネキ草が徐々に枯れてゆく。飛影のそれが自身の血と、肉へと、代えられてゆく甘美な快感。贅を尽くしたどんな酒池肉林よりも勝る。地面に、そして、飛影の潤んだ躰へと、ヒラリヒラリ、と。風にのり、その1枚が飛影の胸の隆起した飾りに重なった。

「あっ、ふぅん、んっ」

「クスクス。これも感じちゃったんだ、貴方」

それとも、先ほど迄自身の躰の一部であったから、感じてくれたのであろうか。そうであったならば、なんと幸せなことであろう。枯れたシマネキ草の葉を指先で摘まみあげ、円を描くようにそこを葉で撫でる。堪らず飛影は躰を震わせた。カサカサとした感触がいつもとは違うからなのであろうか、啜り泣くように喘いでしまっている。もう片方へ手を伸ばし、その小さな突起を弄る。小さく呻く声と同時に、ねっとりと舌を這わせ丹念に転がす、時として押し潰すように。小さな窪みに爪で掻く、すると、水揚げされた魚のように飛影の躰がビクンと跳ねた。胸の刺激を受け、飛影のそれがまた力を回復し、自身の腹部にあたり始めた。その刺激がいいのか、腰をゆらゆらと無意識に揺らすのが可愛らしくて堪らない。時折、自身のそれと飛影のそれとがぶつかる、そこから互いの熱さが直に伝わり目眩がしそうだった。今や胸の飾りはぷっくりと赤らみ、舌や指先で弄ると跳ね返り、真っ赤な果実のように綺麗だった。

「あっ、く、蔵馬、もう、」

なかの刺激が欲しい。外側だけじゃ物足りない。あの蔵馬の硬くて熱いものでなかを掻き回して欲しい。もう、散々出したのに。また熱くなってしまう。朦朧と霞みがかる頭の芯。媚薬のせいで、全てが可笑しくなっているのだろうか。それとも、それとも、蔵馬本人のせいなのであろうか。

「クスクス。慣らさないと入れられないよ」

胸の飾りから上へ上へと舌を動かしてゆく。形のよい鎖骨、細く普段は隠されている首筋に、その痕跡をつけてゆく。飛影の肌に舞う赤い花びらは、その白皙の肌の上で美しく咲きほこる。その花びらは、自身が咲かせるなかで、1番輝いていて美しい。耳たぶをあま噛みし、耳のその穴に舌先を捩じ込み嬲る。時折、意地悪くフッと息を吹きかける。飛影の反応はすこぶるほどよい。だからであろう、少しばかり調子にのりすぎた。

「ヒィ!あ、あん、・・・、ふっん」

飛影の腕が蔵馬へと伸びて来たのを契機とし、大樹の1つを変形させその細い両腕を1つに縛り上げた。

「やっ!な、なに、あああー!」

それ迄触れなかった後孔にも、その大樹の幹を滑りこませた。今迄足首を縛っていた幹をふたてにし、1つをそのまま足首へ、そしてもう片方は飛影のそのすべらかな脚を幾重にも巻きながら秘孔へと伸びてゆく。大樹の内側に長年かけて育ってきた蜜を変化させ、ぬらぬらとその幹の隙間から外に出させる。大きくM字に開かれ固定された、飛影の綺麗な脚は、幹が出すその蜜によってたちまち濡れてゆく。脚を通り、後孔の入口をもその蜜で濡らしてゆく。ズズっと、それは軟らかくなっていたそこに、難なくその大樹から別れた幹は呑み込まれてゆく。双丘の下からは芝が形を代え、細い蔦のように伸び、飛影のそそり勃っているそれに吸いつくように絡みつく。淫靡で卑猥なその光景に、蔵馬の唇が薄く吊りあがる。フフフ、絶景。

「ひぁん!・・・、んんっ、あ、や、やだ、蔵、馬」

「クスクス、云ったでしょう、慣らさないと俺の入れないよって」

にちゃにちゃと、いやらしい音が絶え間なく鼓膜を心地よく刺激していた。もう、その音しか周囲にはないと錯覚させるほどに。太い幹が普段見せないそこを繰り返し繰り返し注挿し、内側の腸液と幹から出される蜜とでそこは溢れていた。トロリ、と、その後孔から伝え落ち、白皙の双丘を淫靡に光らせていた。イキそうになるとまるでタイミングを見計らったように、蔦が締まりその小さな穴を塞いだ。そればかりか、その蔦の先端が、小さなその穴に入り、なかを掻き回すのだった。イキたいのにイケない。だのに、その苦しみでさえ、快楽にもっていかれてしまう。

両の手首を縛りあげている幹も、足首と同様に道を隔て飛影の躰に向け降りてゆく。

「ヒィ、ん、あっ!」

ぬらぬらとした感触が躰をまさぐるたびに、飛影はひっきりなしに甘い嬌声をあげてゆく。今迄味わったことがないゴツゴツとした幹の感触、なのに、それが獲物を求めるかのように移動しようとする、すると、途端に粘膜を出し爬虫類の動きのように滑らかに肌の上を通過してゆく。粘膜で覆われたその幹が胸の突起に触れるつど、脊髄から脳天に雷にも似た電流が流れる。その間も、後孔は太い幹に犯され続けていた。白濁の飛沫は全てなかで吸われ続け、代わりに唇から銀糸の流れを造っていた。気持ちいいのかさえも、判断出来なくなってきていた。思考が混濁してゆく。それが、薬によるものかさえ判らなくなってきた。

怖い。恐い。己を見失っていくようで、酷く恐怖が襲ってくる。こんなのは嫌だ。なのに、躰は従順に反応してしまうのが怨めしい。吐く吐息さえも、淫らに聴こえてならない。幾ら蔵馬の能力の1つだと判ってはいても。蔵馬本人じゃないと、嫌だ。蔵馬じゃないと?

・・・、己はやはり、この底意地の悪い狐が好きなのだろうか?こんな、屈辱的な行為をされているというのに。この気持ちを認めてしまえば、全て解放されるのであろうか。

なんど嫌だと云っても、声をあげているそれらは、誰が聴いたとしても、甘い色合いにしか聴こえはしないであろう。頭を左右に振り、必死に訴える。蔦でしごかれ、肌のいたるところに、大樹の蜜が飛影を包んでいた。木々の隙間からのぞく微かな日の光りが、その姿を妖艶に映し出していた。イキたいのにイケず、結果として躰は常に痙攣をおこし続けた。涙の向こうで、蔵馬はほんの一瞬あの意地の悪い笑みをその口元に飾ったように見えた。

ちょっと虐め過ぎたかな。自身で仕掛けておいて、飛影が喘ぎ悶える姿が、何故か癪にさわった。遊び心と悪戯心。そこからたんを発した行為は、何故か苛立ちを募らせる結果を生じたのだった。自分自身の能力にさえ嫉妬を抱くとは。やはり、自身はとことん狭量なのであろう。彼に関する限り。

蔦に変化していた芝を解放した。その刹那、塞き止められていたものが溢れ出、飛影の腹部と自身の腹部とを濡らした。雫は太ももを通過し、春の陽射しを受け育った緑の芝を湿らす。両の足首を大きく開き、両腕だけが吊り上げられた格好のまま、くたり、と、飛影の躰が力なく前のめりに倒れこむ。大樹から伸びる幹を操り、飛影の躰そのものを自身の胡座の上へと導く。微かに顔をあげた彼の表情は恍惚としていた。その赤い瞳の奥に、自身の顔が映し出されている。ああ、飛影。ずっとその綺麗なルビーで自身を、自身だけを見つめていて欲しい。

「飛影。好きだよ好き」

その愛らしい顔に、なんども唇を降らした。なんど、こんな風に彼に愛を囁いてきたであれうか。だが、これ迄1度として彼からの返事はない。この時も同じであった。でも、例え自身の抱く推測が外れていようと、彼を手離す意思はないしさせる気も更々ない。

チュッ、と、子供がするような可愛いい口づけを交わす。すると、おずおずと飛影は唇を開き、自ら蔵馬の舌先に絡め、深い口づけへと代わる。鼻からぬける吐息さえも、くすぐったいほど甘く響く。歓喜にうち震えそうだった。始めて、彼から舌を絡めてくれた。薬のせいだとしてもかまわない。それでもいい。どうしようもなく、彼が好きなことには代わりないのだから。

「飛影。地面に膝ついて、腰あげてごらん」

蔵馬に云われるがまま、姿勢を代えた。それ迄己を縛り上げていた幹は外された。代わりに、その腕を蔵馬の首筋に廻した。その途端、あれほど恐怖という雷雲が裡を覆っていたのに、晴れたような気分になったのである。

・・・、もう認めてしまおうか。蔵馬じゃなければ、こんなことを赦してはいない。怒りも、羞恥も、この蔵馬だからこそ我慢出来てしまうのだから。霞む頭のなか、始めて自分自身の意思で、蔵馬からの愛撫が欲しいと願っていた。

それ迄肌を荒らしていた幹の跡を消すかのように、蔵馬の手が、指が、飛影のその白皙の肌を愛撫してゆく。あますとこなく、嬲られ、躰の全てを喰らうかのように。蜜が辿った場所を、蔵馬の手のひらが、唇が、舌が、新しい感情と感触とに覆われてゆく。胸を吸い上げられ、堪らず飛影は押し付けるようにその胸を蔵馬へと突きだしていた。背に廻された蔵馬の手のひらが、徐々に下へと降下の道を辿る。引き締まった双丘をわり開き、ピクピクと震えて待つ孔へと指先を埋め、浅いところで注挿を繰り返す。

「ああっ、んん、・・・、蔵、馬」

「フフフ。軟らかいね、3本も入っちゃったよ。さっき迄ここに大きいの銜えてたもんね」

「ふっ、んッ。・・・、ひっ!」

「気持ちいい?ここ、好きだもんね、貴方。クスクス、ほら」

ズブズブと指たちは飛影のなかに導かれるかのように、奥へ奥へとその位置を代えて犯してゆく。

「やあっ!・・・、ふぅん、あああー!」

可笑しい。躰がこんなに感じたことは今迄なかった筈なのに。幾らイってもまだ足りなく感じるだなんて。どこを触られても感じてしまう。くらくらする。薬の効果は薄れてきているのに。もう、出ているものに色はない筈なのに。違う刺激が欲しくて堪らない。蔵馬が欲しいと自覚した途端、躰を造り代えられてしまったのであろうか。

「蔵馬、お願いだ、もう赦して」

「駄目」

指を引き抜かれると、胡座をかいている上に導かれた。刹那、内臓が捲れあがるような錯覚に襲われた。蔵馬の大きなペニスを銜えたそこは、まるで嬉しそうにピクピクと収縮している。下からの強烈な突き上げに、躰が云うことが効かない。意思に反して、勝手に腰が蔵馬を求めるかのように動いてしまう。

「あっ、くっ、・・・、ンン」

蔵馬のそれが内部を擦りあげるつど、息があがり無意識に内部を締めつけてしまう。じわりじわりと広がる蔵馬からの熱が、心地よくて堪らない。感じるところを突かれるつど、目の前がスパークしてしまう。駄目だ、また波が。その瞬間、いっそう激しい突き上げに攫われるかのようにはててしまっていた。

「クッ」

ああ、蔵馬のものが。その体液がコポリ、と、恥ずかしそうに孔から伝え落ちることさえも感じてしまう。グチュ、と派手な水音がしてきたと思うと同時に、既に力を回復した蔵馬によってなかを更に掻き回される。蔵馬の楔のかたちがリアルに感じ、無意識のうちになかも入口も締めつけを増していた。

「ヒッ!んっ、あ」

「フフフ、喰いちぎられそう俺の。そんなに欲しかった、飛影」

「く、・・・。蔵馬。も、もっと」

自分自身の声だとは思いたくないほど、それは甘く響いた。刹那、蔵馬の表情がそれ迄のものと一線違うものへと変質したように思われた。

「クスクス。いいよ、飛影。好きなだけあげる」

こんなに優しく笑うことも出来るのか。いつも、意地の悪い微笑みしか見ていなかったように思う。それとも、見て見ぬふりをしていただけなのであろうか。

靄のかかった脳裡で最後に思ったのは、やはり、この目の前の美丈夫は底意地が悪い、そして、だからこそ、気づかぬうちに骨抜きにされていたのだろうことであった。










2012/2/5

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