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The dear devil was found. It is destiny to love it if it is destiny to fight again. Oh, you are my fallen angel.




愛を捧げたイブリース act.2


※R要素が含まれてます。もう1度、ご確認。お姉さんは18歳以上ですか?OKな方はスクロール。















謀られた!

くそったれが。躰が熱い、全身の血流が下半身の一点に集中する。じわりじわりと、躰を乗っ取られる感触。吐く吐息さえも、甘さを孕んできていた。目眩がするほど、躰のそこかしこが熱くて堪らない。ガクガクと膝が笑う。今すぐベルトを外し、下着のなかで窮屈そうにしているそれを掻きたい。弄りたい。それだけではなかった、蔵馬の手管によって開発された躰は、微かに衣服に擦れる刺激で胸の小さな飾りは隆起し、無意識のうちに後孔をもびくびくとひくつかせていた。額から流れ落ちる汗さえも、感じてきてしまう。せめてせめて、この闘いが終わる迄はもってくれ。だが、その飛影のささやかな願いも、天には届かなかったのだった。

無理と理解しながらも、助けを求めるように蔵馬の方を再度見つめ返した。だが、蔵馬は意地の悪い笑みを浮かべ目を細めた。そして、飛影だけに見せつけるかのように、おのが唇を舌で舐めて見せたのだった。妖艶に光る唇と舌、その様は、蔵馬に銜えられているかのような錯覚を生む。微笑を浮かべたまま、再度、蔵馬は唇だけで言葉を紡いだ。『美味しい』、と。明らかに挑発しているその行為に、怒りでもって渇となる。だが、その舌で感じる快感が躰は覚えてしまっていた。その舌に扱われた際の感覚が、現実か幻か判断するにはもはや飛影は出来ずにいた。あの唇で吸われることを想像をし、舌先で小さなその穴を突かれるのを想像をし、躰が震える。唇を噛みしめ、頬を赤らめながら、飛影はついに下着を濡らしてしまっていた。隣には覆面。前には結界師。おまけに、こんな闘いの真っ只中に。観衆の目の前で。羞恥と屈辱に震える躰。なのに、それとは真逆に、そこはまた熱をもち勃ちあがってきてしまっていた。

苦しむなか、微かに雪菜の名を聴いた気がした。それと共に、連戦を強いられたこの闘いを勝利したことが宣言された。しかし、それもどこか遠い場所で起きている出来事のように思えてならなかった。

疼く躰を支え、逃げるようにその場を離れた。速く、衣服を取り替えねば、匂いでみなにバレてしまう。会場の広く長い廊下を、ぐったりとした躰を支えるように、壁に手を這わせ歩く。こんなにも1歩が重かったであろうか。出口がこんなにも遠かったであろうか。前が霞む。頭がくらくらする。躰全体が痺れて熱い。じんじんと血が騒ぐ。血流の音が、周りに聴こえてやしないかと不安になる。駄目だ、また波がくる。その時だった、ドン、と誰かと肩がぶつかったのは。試合が終わり、広い筈の廊下は妖怪たちでごった返していた。その拍子に誰かにぶつかってしまったのだった、だが、その小さな刺激は、この時の飛影にとっては劇薬にも値した。抑えることが出来なかった。小さく呻き声をあげた後、ペニスが更に質量を増やし飛影は衣服をまたしても濡らしてしまった。ズルズルと、その場に崩れるようにしゃがみこむ。駄目だ我慢出来ない。疼いてしかたない。また勃ってきた。蔵馬、蔵馬、蔵馬。こんな状況に陥れたのは、他ならない蔵馬であるのに、何故奴に助力を乞うのだろうか。

「おーい、飛影ー、どこだあー!」

あの声は潰れ顔。飛影は虚ろな瞳を、声のする方へと向けた。すると、そこには幽助を始めとするメンバーが揃っていた。この事態を招いた張本人たる蔵馬は、平然としてさえいた。

「お!いたいた。おめーよー、チビのくせになに更に縮こまってんだ。う、ん?なんか、顔、赤くねーか」

バレたくはない、その一心で強気なセリフを口にするしか飛影には残った術がなかった。

「五月蝿い黙れ!貴様こそ潰れ顔のくせに」

「誰が潰れ顔だあー!連戦を救ったこのスーパーヒーロー様に向かって!まーったく、おチビちゃんはうるちゃいですねー、傷で頭ラリってんでちゅかー、おんぶしてあげまちょー」

「ふざけるな!」

からかいながらも心配して伸びて来たその腕を振り払うより速く、蔵馬の腕が伸び、桑原のその腕を制した。そして、その瞳は一切笑ってはいなかったのだった。低く冷たい声が、蔵馬から毒矢のように放たれる。

「触らないでくれますか」

「わ、判った判った!てか、い、痛いっ、メチャ痛い蔵馬!腕折れるっ!」

「ああ、ごめんごめん、つい、ね」

氷にも匹敵していたものを静かにしまいこむと、蔵馬は自ら飛影をその両腕でもって抱き上げた。飛影はその瞬間、ホッとすると共に、その胸にしがみつき熱い吐息を1つ吐く。その小さな飛影の変化に、今度は蔵馬が破顔した。全く、無意識に煽るんだから貴方は。だから、虐めたくなるんですよ。飛影がその蔵馬の心の声を聴くことが出来たならば憤慨するであろうことを、いっそ清々しく胸中で云ってのけたのだった。

その後ろでは、桑原と幽助がひそひそと会話を続けていた。力強く握られた為に、その腕にはくっきりとした指の跡が残っていた。とても、さっきの試合で怪我を負った者の力ではない。痛む腕を擦りながら、桑原は疑問を投げかける。

「おい浦飯、なんで蔵馬怒ったんだ?」

「知らぬが仏だ」

「あん?」

「だーから、今のはおめーが馬を刺激した結果だっつうの!」

幽助は直接的な言葉を放ったにも関わらず、桑原は眉をひそめその脳裏にはクエスチョンマークが飛び交っている様子だった。蔵馬の許可無しに、飛影に触れようとしたのだ。例え、それが優しさからくる行為であっても、蔵馬からしてみりゃチリほども代わらないであろう。他の野郎だったならば、確実に霊界行きだ。いや、霊界吹っ飛ばして、即地獄行きだ。うん?そうなっと、コエンマも、案内人のぼたんも仕事しなくて楽なのか?しっかし、何故、この2人の関係にこいつは未だ気づかないのか甚だ疑問だ。一瞬、幽助は桑原にバラしてやろうかとの誘惑がちらついた。しかし、慌ててその誘惑を制止する。その行為は、よほどの命知らずがやるものだと悟ったからである。

「飛影、傷がまだ治ってないみたいですから、その辺でひと休みしてから帰りますよ俺たち。皆は先にホテルに帰ってください」

「そっか。んじゃそうさせてもらうぜ」

その後、出口でふたてに別れた。ホテルの方角へと皆でキャイキャイ騒ぎながら数歩進む、刹那、奇怪な悲鳴があがった。幽助たちはその悲鳴の方角を見る。すると、美しく、そして、その種の支配者たる蔵馬を彷彿とさせる妖艶に咲いたシマネキ草を一輪確認したのだった。その先には、森のなかへと入ってゆく見知った2人の重なった影。

「・・・。な、なあー?浦飯、あの妖怪蔵馬になんかしたのか?」

「さ、さあ?」

さすがの幽助も、それが先ほど飛影とぶつかった妖怪であるとは気づき得なかった。飛影に触れた罰、それは等しく、ある意味公平に、蔵馬の手によって処断されたのだった。





大樹の幹に飛影を横たえつつ、蔵馬は優しく微笑を浮かべた。

「クスクス、ちょっと効き過ぎたみたいですね」

耐性があるだろうとふんで、少々強めに処方してしまった。潤んだルビーの瞳は、もはや目の前の人物を確認することも困難に違いない。

だのに、先ほどからしきりに自身の名前を呼ぶ。おそらく無意識に。ほんと可愛い人なんだから。

「蔵馬、蔵馬」

「フフフ。いいの、ここ外ですよ飛影」

そう云いながらも、蔵馬は手を止める意思は更々なかった。まだ、そこかしこに妖怪の気配を感じる。当たり前だ、森の奥ならばいざ知らず、垣根1つの向こうは巨大モニターが設置されており、先ほどの自分たちの試合をリプレイしていて、それに見入っている妖怪が山ほどいるのだから。常の飛影であるならば、絶対に拒否するであろう場所での情事。そして、実は全てこうなるように仕向けた蔵馬であることを、飛影はこの時は気づき得なかった。

マントを脱ぎ捨てると、窮屈そうに隆起しているそこに目がゆく。濡れて染みが出来てしまったそこを、指の腹と手のひらでそっと撫でる。途端に、甘く掠れた声があがる。そして同時に、先ほど会場で自身の挑発に負け、はててしまった飛影の顔が思い出された。あれは可愛いかった。あの場所で飛影をむしゃぶりたかったほど。

「や、も、もっと」

「クスクス、もっとってどんな風に、飛影」

「・・・。な、舐めて」

強靭なプライドが崩れ去ると共に、卑猥な顔をのぞかせる。そのギャップが自身を堪らなくさせる。

「フフフ、いいよ、たっぷり舐めてあげる」

無論、最初からそのつもりだ。蔵馬は指先を器用に扱い、服の上から水音をたて始めた。服に染みこんだそれをまるで味わうかのように。そして、隆起した箇所を確かるかのように。裏筋が衣服の摩擦と、蔵馬の熱い舌で、脈動が激しくなる。小さな穴からは、留まることなく液体が流れ続ける。下着のなかはもう粘膜でぐちゃぐちゃだった。たちこむ独特の青臭い匂い。にちにち、と、いやらしい水音さえも、鼓膜への刺激剤へと変化して更に躰を熱くさせてゆく。直に触らていないのが、もどかしいと感じる日がくるなんて。

「ひぃん、んッ、・・・、ふっんん、あ、あああー!」

薬の効力のせいなのであろう、激しそうにイってしまったにも関わらず、飛影のそこは少しも衰えを見せない。蔵馬の唾液とが混ざり合い、もうこの服は使い物にはならないであろう。

激しく肩で息をしている飛影の顎を摘まみあげると共に、バックルを外し自身の勃ちあがったものを飛影の唇に押しあてた。これ迄、1度としてしてくれなかった口淫。だが、しかし、始めてその真っ赤に熟れた唇を開き、自身のそれを招き入れたのだった。そこは、想像していたよりもずっと温かく気持ちがよかった。目尻に涙を滲ませ、拙い舌使いが却って自身のそれは質量を増した。苦しげに歪む表情、うっすらと涙を浮かべる目尻、飛影の可愛らしい唇からは涎と自身の先走りの液で淫靡に光っていた。飛影の頭を抑えつけ、気づくと夢中で腰をスライドさせ続けていた。唇がすぼまるたびに、互いのものが混ざり合い粘着性の液体が飛影の唇から零れ落ちるさまは、酷く卑猥であり、更に自身を煽る材料たるには充分であった。

「クっ、飛影。・・・、ふん、1つ、教えてあげる。シマネキ草の弱点を。それは、ね、クッ、精液、なんですよ」

聴こえているのかいないのか、蔵馬のその赤黒いものを無心でしゃぶりながら、鼓膜だけでそれらの言葉を拾っている様子だった。そう、シマネキ草は躰に植えつくと、その毛細血管にいたる迄、血液の流れを支配する。全ての血管に行き渡った際、あのセリフを云えば、躰を突き破り血を栄養素とし美しく花を咲かせるのだった。だが、精液を胎内に入れられ血肉の材料となってしまえば、シマネキ草はその血液のなかでは生きてはいられないのだった。

「ふ、ん、シマネキ草は、ね、血液には、強いんです、でも、ね、精液を胎内に入れると、枯れちゃうんだよ、クッ!」

「んんっ、んんんー」

ビクン、と、一瞬、蔵馬の動きが止まる。駆け抜ける爽快感と共に、飛影の咥内で弾けた。白濁した液体が飛影の唇から伝え落ちる。頬にも飛び散ってしまい、涙と重なり、恍惚とした表情で自身を見上げていた。

「呑んで飛影、いつもそうしてるでしょう俺」

小さな咀嚼音を聴き、満足そうに蔵馬は微笑み返した。頬や目尻に飛び散った自身の液を拭ってやる。だが、その些細な動きも飛影は感じてしまったらしく、足をモジモジと鈍く閉じようとした。させまいと、すかさずその両足を広げた。大樹の根元の一部を変幻自在に成長させ、飛影の足首を広げ固定させたのだった。森のなかは材料が豊富で助かる。

「だから、ね、このシマネキ草枯らすの、“協力”してね飛影」

「・・・、きょう、りょく?」

舌ったらずなその口調に、可愛らしさと卑猥さがあり、蔵馬は嬉しそうに微笑む。腕の傷口から伸びたシマネキ草、そして、飛影の尻の下敷きになっている芝を使い、シュルシュルと音をたてながら、飛影の衣服を1枚、又1枚と脱がし始めた。

露になった飛影の裸体を見て、ゴクリと喉がなる。赤い胸の痼は痛々しいほど隆起し、下の淡い茂みは飛影の雫で濡れその中心からは未だ衰えないそれがふるふると勃っていた。その下にある小さな孔は、その雫を受け止めピクピクと物欲しげに収縮を繰り返している。

「フフフ、美味しそう」

飛影自身の幹を伝え落ちる雫を、下からすくい投げるように舌で舐めあげる。途端に、飛影の口からは甘えた嬌声があがる。

「あ、っん、・・・、ああ、く、蔵、馬」

「呑ませてね、貴方の」










2012/2/5

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