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The dear devil was found. It is destiny to love it if it is destiny to fight again. Oh, you are my fallen angel.




貴方を愛しすぎてるから act.1


※R要素が含まれてます。もう1度、ご確認。お姉さんは18歳以上ですか?OKな方はスクロール。















エントランスに足を踏み入れると、エレベーターを前にし、意気消沈な彼の後ろ姿と出会った。どうやら、後悔の真っ只中な彼らしい。見苦しい言い訳より先に、潔く叱責覚悟のうえマンションを訪ねて来るあたり彼らしくもある。が、生憎とこちらがそれに付き合うほどお人好しには出来てはいない。ましてや、今回、恋人である飛影が関わったたのだ、素直に幽助の弁明に耳を傾けてやる余裕はないと云わざるを得ない。気配を殺し、その項垂れた彼の背を叩くと、面白いほど跳ねた。

「やあ、幽助」

「く、く、く、蔵馬!」

機械人形よろしく、ギギ、と、恐る恐る振り向くさまを見、此度の犯人の胸中を慮り、幾ばくか肩をすくめるとともに、この眼前の友人兼、突如として浮上したライバルを心底殺したくもなった蔵馬であった。

「すまん出来心だったんだ!」

「出来心、ね」

平謝りする幽助を一瞥し、皮肉のスパイスを充分にきかせて、そう答えたのであった。





数日前。

久方ぶりに百足の飛影の部屋に赴くと、見知った妖気の残りかすに、それに混じり、独特の青臭い匂いが鼻腔を支配し、訝しげに室内を見渡す蔵馬。部屋の中心に配置されたベッドの上は、今まで行われていたのがなんであるか、如実に蔵馬に語りかけていた。乱れたシーツに、飛び散った白濁。未使用のまま、または、余裕がなかったか、ベッド脇に放置された避妊具に。無理に貫通した故か、はたまた、男相手は不慣れであった為か、白濁に混じり血迄飛び散っていた。点々と、床に散らばった飛影の衣類に、相手の忘れ物らしい使いこまれた某ブランドスニーカーの片方。よほど、慌てふためいて人間界へと姿を晦ましたのだろうと推測される。

部屋の奥に完備されているバスルームからは、愛しい妖気が1つ。おそらくは、体内に残った後始末におわれているのだろう。常のことながら、飛影は絶対に後始末を他人に見せたがらない。恥ずかしい、それが答えではある、が、それだけではない、と、蔵馬は知っていた。

浮かべている冷静な表情は努力のすえだった。内心では嫉妬がどす黒く渦巻く。それを表すが如く、自身には不似合いな、チッ、と、舌打ちが勝手に口から放たれていた。

バスルームへと足を向け、無論、気配は完璧に殺して、思案を練る。さてさて、どんな顔をしてくれるんだい、ことのしだいによっては容赦しませんよ、飛影。

「飛影、入るよ」

「入るな!」

制止の答えはあっさりと無視をされ、蔵馬はバスルームに入る。その飛影の姿を瞳に捉えると、スウー、と、目を細め、口元には怪しげでかつ凶悪な笑みが刻みこまれた。壁際に腕組みをし殊更威圧的に、床にまるまって後始末に必死なご様子の彼を一瞥した。

「へえ、貴方、まだ足りないの、前、お勃ってますよ、指3本も美味しそうに銜えて。それとも、幽助はそんなによかった?」

「ち、違う、あの野郎奥にたくさん出したから、なかなか掻き出せ、な、くて。その」

最後の方は聴きこぼすほど、か細い声であった。シャワーの音の方が大きく反響する室内故、蔵馬は飛影の唇を読んでその言質を確かめたほどであったのだった。

「・・・。ふーん」

棘の含んだ蔵馬のその声色、険悪なムードになるなか、飛影は常の不遜な姿勢を取り戻し、蔵馬に逆撃体制を整えた。

「だいたい、貴様が云ったんじゃないか」

「確かに。ですが、幽助を選ぶとはね」

たまには刺激的なことをしません。そう提案し、飛影に対し、男を誘ってみなよ、と、持ちかけたのだった。浮気した後、背徳感に悩むのも一興じゃありませんか。挑戦的に、また、見下すように云えば、必ずや飛影はその策謀にのる。そう、確信しての蔵馬であった。無論、裏には飛影の思いを確実に掴んでいるとの自負からの提案でもあった。しかし、その真の目的は、それにより、飛影を色眼鏡で見ている輩をあぶり出すのが目的であったのだ。飛影本人には自覚はないが、彼は男を呼び込む要素をはらんでいた。おそらくその1つは、常日頃とのギャップであろう。ああ見えて、飛影は1度でも心を赦した相手には無防備になる。その1つの例として、手合わせの最中、黒龍波を撃つか撃たないかで、心を赦したか否かのガイドラインが決まる。結果、黒龍波の後に幼い寝顔を見るはめになった輩は、必ずや、“あの”飛影が?そのような感情を抱かせ、終には、相手に男が持つ厄介な征服欲という欲望に知らず知らずのうちに火をつけるのだ。百足内も数名ほどそのような輩の存在がいることは知っていた。奇淋も時雨もそんな輩の筆頭であると薄々感ずいていた、故に、不届き極まりない輩に対し、牽制及び、仕置きする筈であった。あわよくば、躯の目を盗み、そいつらを魔界からもこの世からも完全に抹殺する。筈であったのに、まさか、幽助を誘うとは、想定外であった。

「それとも、幽助に最初から気があったの、もしかして、俺の方こそが間男だったりするの?」

「違う」

即答は嬉しいことではある、が、飛影は見かけと違い淫乱極まりない。まあ、飛影の躰をそう代えさせたのは、他ならぬ蔵馬自身であったが。しかも、本人にその自覚がないときてるから、困ったものだ。散々自身が可愛がってあげた後も、必ず、飛影は1人バスルームへと篭り、自慰をしている。それがなにより気にくわない。貴方自らお願いしてくれたなら、とことん付き合うのに、いつも最後はこちらに壁を造り背を向ける。だからといって、こちらから無理に貴方を欲しがれば、機嫌を損ねる。その悪循環にさえも、いい加減蔵馬は焦れていたのだった。

貴方を翻弄する権利は自身にだけ赦された筈、ならば、もっと求めてくれてもいいではないか。こんなにも、こちらは貴方に一喜一憂するというのに、不公平ではないか、暗に物足りないと云われてるようで、酷く気分が悪く、また、自尊心をいたく傷つけられた。

おまけに、幽助と寝た。確かに、他の男と寝てみなよ、そう云った、しかし、まかさ、はるか昔に圏外に追いやったとばかり安心していた幽助を誘うだなんて、いつまでたっても貴方は思い通りにいかない。お仕置きだよ、飛影。

「じゃ、証明して、今、ここで」

苦々しげにこちらを睨む。が、潤んだ瞳では常の迫力に欠くこと甚だしかった。

未だ、熱にうなされているらしい躰を叱咤しながら、飛影は蔵馬のバックルに手をあてがい、カチャカチャ、と、外しにかかった。なかから出したそれに、飛影は、ゴクッ、と、1度期待と恐れから喉がなった。おそるおそる、そして、たどたどしい仕種で、蔵馬の未だ勃ってはいないそれを口に入れた。途端に男の匂いが咥内と鼻腔を刺激する。

口淫には不慣れな飛影、しかし、自身の半ば命令を聴き入れたことに、確信し内心で微笑む。この様子だと、飛影は幽助に口淫はしなかったようだ、と。舌を這わせ、先端をいじましく吸い、こちらの熱を煽るように必死なさまが伝わり、蔵馬は漸く失いかけていた矜持を回復した。ニヤリ、と、いやらしく口角をあげると同時に、腰をその小さな口の中へとねじ込む、すると、飛影は呼吸が儘ならなくなり眉間にしわをよせた、ジュブ、と、唾液による水音さえ蔵馬には心地よく響く。

「ほら、もっと舌使って。そんなんじゃ、いつまでたっても勃ちませんよ」

「んふぁ、・・・、五月蝿い、黙れ」

「ふーん、そんなこと云って、銜えてるだけで感じてるのは何処の誰」

中途半端なままであった飛影自身のそれに手を伸ばしかけたのを見逃さず、蔵馬は足で払いのけ、代わりにその足で飛影のそれを始めはグリグリと爪先を押しつけ、次にそれを強く蹴った。

「んはぅっ」

痛みと快感が同時に襲ったのであろう、飛影はなんともいえない苦悶の表情と、快楽の表情を1度に見せたのであった。

「ベトベトだね。足についたじゃないか。・・・。舐めて」

「な、に?」

「聴こえなかった。舐めて、そう云ったんです」

悔しげに睨み返してくるが、それはこの場合逆効果だ。もっともっと虐めてやりたくなる。

逡巡の後、瞳と同じように緋色の舌が差し出され、蔵馬の爪先に舌を這わせ、丹念に味わうように飛影は舐めとってゆく。それに満足げに微笑み、蔵馬は飛影の髪を優しく梳く。よく出来ました、まるで、そう云うかの如く。

「幽助のまだなかにあるんですよね?」

コクン、と、頷くさまを見、忘れていた嫉妬心が甦る。背徳心に悩むより先に、嫉妬心にかられるはめになるとは、ね。幽助には後々よくよくいい聴かせなくては、彼が誰のものであるかを。

シュル、と、手のひらから葉を忍ばせる、それは意思をもったかのように、飛影の後孔に向かい、その中へと侵入をはたす。

「ひぃっ!・・・き、貴様、んぁ。な、なにを?」

「手伝ってあげるよ。中、綺麗にしなくちゃね。入れた植物ね、精液が大好物なんだ、貴方と一緒でね」

「あっ、ぅん」

「大きくなってきてるでしょう?それね、精液を食べると、中で実になるんですよ。そうだな、精液の量にもよるけど、だいたい拳くらいかな」

「こ、拳!?」

一瞬にして、飛影の顔色はサアー、と、青白くなった。

「大丈夫、フィストと思えば心理的に抵抗ないでしょう?」

「ふ、ふざけるな、出せ!」

しかし、懇請の叫び声は、いつしか、快楽を求めるように熱をもち始め、身を捩りながらのたうち回る。それらを、蔵馬は神々しいもでも見守るかのように見つめていた。

「ふぅぁ・・・、んんっ」

「そろそろ、かな。飛影、お尻こちら側に向けて」

「や、やだ」

「意地っ張り」

そのまま出したら血をみるはめになるというのに、せっかく、優しく取り出そうという好意を無視され、蔵馬は再び意地悪く目を細めたのであった。

飛影の躰を仰向けにひっくり返し、その中心、へその辺りを力強く押した。

「ぐぅっ、う」

「ほら、痛いでしょう?云うこと聴いて。でないと、このまま力任せに出すよ」

再度の脅しにも、飛影は頑なに首を左右に振り、拒否した。出すところを見られたくないのは判る、が、育った実を取り出さなくては、らちがあかない。

「切れても知らないよ」

そう宣言し、蔵馬は飛影のお腹に力を加え始めた、その瞬間、飛影は悲鳴というには艶のある声を出した。

「へえ、なんだ、感じてるから出したくなかったの」

「ち、違う、あっ」

「なにが違うのさ。あそこに当たるから気持ちよかったんだろう?」

グイグイ、と、蔵馬は徐々に力をこめる、そのたびに飛影はひっきりなしに矯声をあげる。バスルームの反響も重なり、それは、どこまでも響き渡る。

気持ちいいのか、気持ち悪いのか、その判断すら出来ない。塊が腸内を逆流する、ただただ、熱くて躰の芯が焼ける。それに、膀胱も同時に刺激され、排泄感も沸き上がる。出口には潤いがない、しかし、幽助を受け入れた際、少なからずその場所は解れているらしく、己自身でも判るように、そこはひくひく、と、充血し意思に反し蠢いている。蔵馬は力を再度こめ、出口へとその大きくなった実を誘った。

「うっ、あああー!」

強烈な排泄感に、全身が火傷するかと錯覚するかのように、痛みを伴った。が、それとは明らかに対照的に、快感をも同時に感じた。実を出すのとほぼ時を同じく、飛影は白濁の液を出し達していた、しかも、無意識に尿も一緒にである。青臭い匂いと、独自の匂いが混ざり、バスルームは湿気とそれらの匂いに支配された。形を覚えているのか、その後孔は、パクパク、と、収縮を繰り返している。それらの辱しめを、意地の悪い笑みを浮かべながら、己を凝視する蔵馬の視線と重なり、あまりの羞恥に顔を背けた。

「気に入った?」

「ふざけるな!」

「貴方、血が好きなんだ。いいよ、今度は俺が流してやるよ」

その言葉の次に、飛影は未だ切れて血が流れているその場所に、蔵馬の楔を無理矢理打ち込まれたのだった。

「くぅん、・・・あん」

「痛い?でも、痛いのが好きなんでしょう、貴方は」

激しく腰を打ちつけながら、バスルームの床に転がり落ちた実はコロコロと転がり飛影の顔のすぐ隣にきたのだった、その実を忌々しげに凝視した後、バン、と、粉々に砕いた。

「これで邪魔者は消えた。さあ、楽しみましょう飛影」











2011/7/18

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