- Awake Memo - | ナノ




The dear devil was found. It is destiny to love it if it is destiny to fight again. Oh, you are my fallen angel.


2012/09/14Fri
桑ちゃんの
お悩み事!?



魔界トーナメントも数回目を数えるこの日。かつての仲間たちの活躍を応援しようと桑原は人間界からやって来ていた。

桑原「なあ。いつも不思議に思ってんだが」

(どうでもいいことを1つ。くわと変換する前に“咥える”が予測変換に出てきた。くの時点で。蔵馬より先に現れるんだものなあー。お利口さん通り過ぎてイタイです。)

幽助「あん?なんだよ、神妙な顔して」

桑原「飛影ってなんでいつもマント羽織ってんだ?」

事実を云うべきか、幽助は一瞬躊躇うもののそうなった場合の恐ろしい結末が先に想像出来てしまう。嬲り殺しにされる。あの狐に。こと、飛影が絡めば、仲間であろうが容赦や寛容という概念が遠い彼方へと飛ぶ男なのだ、あいつは。嫉妬深いという言葉はあの狐の為にある。

桑原「それによ、見かけと違ってあの野郎全然筋肉質じゃねえーのな。あれだけ剣の達人なんだからよ、もっとこう隆々してるもんだと思い込んでだぜ。この前、たまたま人間界で会ったんだがよ、そん時あの野郎貧血でぶっ倒れててよ、家で休ませてやったんだが」

家で休ませた、だと!?思わず幽助は辺りをキョロキョロ。黒髪長身、翡翠の瞳がその場に居ないことを確かめる。

幽助「!?お、お前、それ、絶対蔵馬には云うなよ!命が惜しいなら絶対云うな!」

桑原「?」

幽助「・・・、ま、まさかとは思うが飛影に、触った、のか?」

桑原「触らないでどうやって家迄運ぶんだよ」

幽助「だ、だよなあー」

ヤバい。知られたら絶対コエンマの世話になるなこいつ。

桑原「貧血だっつうわりには怪我してる様子もねえーしよ。でよ、運ぶ時気づいたんだが、胸の辺りだけ妙に盛り上がっててよ。あのマントはコブ隠す為か?」

コブってか、・・・なんでそこで気づかないのか。いくらなんでもそんなには小さくはなかったように記憶している。まあ、1度だけ見ただけであり、触った訳ではないから憶測の域を出ないのだが。それも、限りなく事故である。百足に赴き、飛影と手合わせをしようと、ノックもせずに室内へ入った際。その、なんだ。蔵馬は色情男に変貌真っ只中。目に飛び込んできた光景に、本気で驚きまくったものだ。我が目を疑うとはこういうことを指すのか、とも思ったものだ。まさかとは思った、もしかしたらとも。しかし、蔵馬の下に組み敷かれている飛影は紛うことなき女だった。揺れる乳房をも思い出してしまい、幽助の顔色が青ざめる。いいものを拝めた。普通ならばそう思うところであっただろう。しかし、幽助はこの後蔵馬の手によって、地獄の入口をも見せられたのであり、喜ばしい記憶は恐怖の記憶でもあった。桑原も桑原だ。普段の鋭さが嘘のようである。しかし。

幽助「・・・。お前はいつまでもそのままでいてくれ。うん、うん」

桑原「なんか引っかかる云い種だな」









マントからの、妄想日記でした、うふっ。蔵馬が飛影たんを愛でている場面はお姉さんたちの御想像の赴くままに〜♪。



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