The dear devil was found. It is destiny to love it if it is destiny to fight again. Oh, you are my fallen angel.
2012/05/14Mon
可愛かった〜
ふかふか手触り♪。
※こネタ
とある日の昼下がり。
メールで蔵馬に呼び出され来てみれば、だ。相談にのって、などと、あの蔵馬からうけるとは、と、半ば期待を抱いてインターホンを鳴らしてみると、だった。幽助は呆れたため息を零しそうになる。が、寸前のところで思いとどまる。そんなものを出した暁には。と、その後の情景が、幽助を恐怖させたことは確かな一因のようであった。
「熱心だなあー、蔵馬」
「当たり前じゃないか」
うっわ!さらりと真面目に云いきるあたりが実にこの男らしい。そう、思うのと同様に躰は目眩を覚え鳥肌がたつ。躰は正直者だよなあー、などとも思った。
「どれでもよくねー?」
「よくない!」
幽助からの助言?に力強く否定する蔵馬。目の前には、ネットで購入したと云う数点のコスプレ服。猫、犬、兎。それらを前にして、真剣に悩む容姿端麗にして頭脳明晰な友人。まあ、王道だが、それらは、王道ゆえに相手は充分に萌えるものらしい。この蔵馬にしてこの様だ。造った業者もウハウハものに違いねえー。
「第1、飛影が着るとは」
「なに云ってるんだい。着せるに決まってるじゃない」
いやいや、それ決定事項かよ。なんのネタで脅迫するつもりだ、と、内心でもって幽助は目の前の美少年(中身は変態。)に突っ込んだ。しかし、憐れな飛影に加勢するのは些か憚れる。てか、正直な話し、報復の方がなにより怖い。この眼前で未だもって悩んでいる者からの。
「まあ、猫にしとけ。1番飛影に似てっから」
気まぐれで高飛車で、それでいて、自ら気に入った者にしかなつかないところなんかは飛影そのものと幽助には思えてならない。
「うーん、オーソドックス過ぎないかい?」
知るか!
「じゃ犬」
投げやり口調になったことに気づく間もなく、蔵馬は1人捻っている。
「可愛いけど、物足りないかも」
どんな悩みだ?
「んじゃ兎。ピョンピョン可愛いじゃねーか、ウンウン」
「ちょっとー、幽助。飛影で想像するの止めてくれないかい」
「してねーわ!」
漫才師の如く素早い対応をした幽助であった。面倒くせー奴だぜ全く。
「大体だ、着せてなにがしてーんだおめーはよ!」
「そりゃ色んなこと、ウフフ」
幽助の躰は再び鳥肌がゾワリ。悪巧みなんて甘い言葉、きっと、自分自身が今想像していることよりはるかに悲惨なことを成そうとしている。
「じゃ、いっそのこと“狐”はどうだ」
飛影への同情心からか、幽助は変化球を放ってみせた。しかし、相手は幽助の数段上にいることを示したのだった。事もなげに。
「なに云ってるんだい。それじゃ共食いになるだろう」
共食い、て。
・・・、飛影。お前、本当にこいつでいいのか?人生棒にふるつもりか?幽助は、魔界の百足の室内で眠っているであろう飛影に向けて始めて疑問を投げたのだった。そして、もう1つ悟った。いや、悟らざるを得なかったと云う方が正解か。
絶対こいつは3つを飛影にコスプレさせる!
そもそも、だ。3つも購入した時点でさせる気満々だったに違いねえー。何れもサイズが飛影用じゃねえーか。
すまん飛影。俺は力不足だ。この蔵馬を止められねーわ。大人しくこの変態エロ狐の餌食になってくれ。後で、労いでラーメンおごってやるからよ。
休みで買い物へ行ってね、ペットショップの前にて思いついたこネタ。可愛いらしい動物たちの前でなにを妄想してんだ、て話しは無しに(笑)。
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