週末キュリオシティー 1/2



日付が変わる頃、鼻唄まじりに家を出た白瀬くんの後をついていく。Tシャツにジーンズ、後ろポッケに財布を捩じ込んでスマホを操作しながら歩く姿は無防備すぎる。声をかけると無垢な顔で振り返って、ああ全く高校生にもなってなんてかわいい子だろう。
「え?なに、むぐッ…!?」
俺は間髪いれず、きょとんとした顔へ手にしたハンカチを押しつけた。当然相手は生身の人間だ。イメトレ通りにいくわけもなく、焦りながらも暴れる体を渾身の力で拘束して染み込ませた媚薬を嗅がせる。ネット通販で入手した怪しい代物だが、かなり強くて若い子に使うとそれはもう最高だとかレビューで読んで、遂に試してしまった。後戻りは出来ない。
「んぐっ!んっ、ぷはっ…っあ、なっ何、えぁ…?」
するとどうだろう。みるみるうちに白瀬くんの目がとろんとしだした。警戒しながら腕を緩めていくと、抵抗どころか力の抜けた体が俺に縋ってくる。薄い布越しの体温がぐんぐん上昇しているのがわかる。
「なにこれ…っ、ぁっ…体っおかし、い……」
「どうおかしいの?大丈夫?」
「む、り……ぞくぞくって、して…っ熱く、て…っ」
「ええと歩けるかな?どこかで休もう」
俺はスマホを回収してから肩を貸した。白瀬くんはまともに考えることも出来ないのか、謎の薬品を嗅がせた張本人である俺にお礼まで言って歩き出す。足元が覚束ないので支えるふりで胸のあたりを探ると「ひゃんっ」と可愛い声まで出して。自分の声に驚いて恥ずかしそうに謝って俯くのが最高にかわいい。
「ん、ふぁ…ぅ、くっ……ぁ、ンっ」
「乳首感じちゃうの?」
際どくさすりながら囁いて、今度は狙いを定めて指できゅっと摘まむ。白瀬くんは声を我慢して首を左右に振って否定したが、時々歩みを止めて内股になるほどの快感があるのは明らかだった。
「我慢しなくていいからね」
こくこく頷くだけで白瀬くんは何も言わなかった。親切心からでもなくただ下心で高校生の体に悪戯しようとしている男の手で、媚薬のせいとはいえ感じてしまっているのだ。俺は赤く染まった横顔を盗み見ては意地悪く息を吹きかけ、白瀬くんのアレがジーンズの中で膨らんでいくのを想像していた。


白瀬くんとの初めてに選んだのは使われなくなった簡易事務所だ。野外では無粋だし、だからと言って自宅やホテルはまだ早い。だから俺は申し訳程度に埃っぽいソファに大きめのシーツをかけて準備もして、連れ込んだ瞬間たまらず押し倒して唇を奪った。
「んゃっ、ンっ…ぁひゅっ、んぅうっ」
柔らかくて熱い口の中に舌を突っ込んでべろべろと舐めまわす。薬の回った白瀬くんはそれだけで感じまくっていた。月明かりで浮かびあがる表情もキスの合間に漏れる声も甘くて、処理できない量の唾液が肌を滑っていくだけで良さそうだ。白瀬くんの足の間に膝をつき、わざと股間を擦るように体を寄せると腰が浮く。
「あっぅあん、っあ!いや、ぁ……ッ」
「ここ、透明のでもうびちょびちょなんだろうな。本当は白いの出したいのに、我慢してるんだよね」
言葉だけでも震えてるそこを、手で優しく撫でる。まだ理性の残った頭で必死に考えて、でも気持ち良くてどうにもならなくて濡れていくのが、見なくてもわかる。ジーンズの硬めの生地に閉じ込められて窮屈な思いをしているぺニスを揉むと、逃れようとしているのか強請っているのか白瀬くんは曖昧に体をくねらせた。そこは今にも多量の先走りが滲んできそうなほどに熱くて、決定的な快感を欲しがって脈打つようだ。俺は白瀬くんが望むままを与えたくて、そのかわいいペニスをぐりぐりと刺激した。
「んやぁ!あ、んーっ…ッ、ふぁ、あっだめ…っきひゅっ……っキスもき、もちっぃいっ…!」
手から膝に変えて痛いくらいに股間を擦って、声にならない快楽を口移しする。白瀬くんは俺の肩に置いた手で突っぱねようとするくせに、さっきよりも濃厚な大人のキスに困惑しながらもついてきた。舌を擦り合わせて吸って、にゅるにゅるの舌を優しく噛む。すると白瀬くんはどんどん涙をためていき、声も素直さを増していく。
「あっあ、はぁっ…あっもぉっおっ…ッ」
「好きなだけ気持ち良くなっていいんだよ」
「あっぁあっ…イッ…ーーっ、ぁ!」
白瀬くんは呆気なく射精した。直接触れたのは唇だけで服は一切乱れさせることなく、パンツの中を汚したのだ。俺ははあはあと白瀬くんに覆いかぶさったまま、どこを触っても気持ちいいだろうとわき腹を撫でさすり、ここにくるまでも散々いじくった乳首を触った。余韻に浸るまでもなく快楽で満たしてやるつもりだった。
「いっ今…っイったっばかり、なのっに、ぁっあんっ」
シャツの下で尖った乳首はささやかなのに立派な性感帯だ。胸全体を揉むようにするだけでは物足りなくて、仰け反って誘ってくる。指で弾くようように扱って、押し潰したり先っぽを爪で掻いたり、きっと舐めて噛んで吸ったら泣いて喜ぶはずだ。
「はっ、はふっ…ぁ、ひっくぁ…っあっんぁっあっ」
「敏感だね。すごくえっちでかわいいよ」
「そ、そぁっ……あっな、舐めるのもっ、だっあっあぁん…っあっ、だ、めなのにぃ…っ」
布なんてあってないようなものだ。片方の乳首に吸いつくと、白瀬くんはいやいやをして俺の服を引っ張った。たっぷりと濡らすように舌を這わせて、もう片方は指で挟んでくりくりと弄る。特に少し強めに噛むのがお気に召したようで、一際高い声を漏らす。両方を同じように愛撫しながら白瀬くんの恍惚とした表情を目に焼き付けていた。
「はぅっぁ!あ、あンッ…っう!やぁっ」
ふっくらとした唇から、いやらしい声が溢れてくる。もっと聞きたいのに、またキスがしたくなった。俺は膝の位置を再び股間に寄せてぐっぐっと刺激してやりながら白瀬くんの唾液をすすり、嗅いでもいない媚薬の効果を思い知った。飲まれてしまいそうなほどよくて、白瀬くんも萎えないペニスから何度も精液を吐き出している。
「はあっは…っああ、またイったね。どう?」
「だっ、て……ッもぉ、ぼくのジーンズの、中っ…ぐちょぐちょだよぉっ…!」
「おもらしみたいに出しちゃって、染みてきちゃうよ」
自分の手汗なのかどうかも定かでないが、白瀬くんのそこはじっとり湿っていた。俺はもう我慢出来ず、くたくたの体をひっくり返しソファの上で四つん這いにさせた。


 


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