:: ※足を切り落として。何処にも行けないように。ゲデ主♀
※前サイト「ブルーベリーベアー」から加筆修正したものです。
何度想っても嗤ってしまう。
俺は、ディセンダーの事がこんなにも好きなのだと!
だから。俺だけを想って欲しいなどと、反吐が出そうに甘い甘い、蜂蜜のような甘い感情を直ぐに引き出すことができ。
今、俺はその蜂蜜に血を混ぜて苦くした。
「くっ…ぁぁああアーッ!!」
「痛い?辛い?なぁ、
ディセンダー」
せーので、はい。
彼女はもうこれで逃げられない。
何故なら、俺はついさっき彼女の両足を切り落としたから。
彼女の、痛みに歪む表情を見る度に俺の中奥底で負の感情が湧き出る。
彼女が喘ぐ姿なんてもう、極上!
地獄から天国へジェットコースターで昇る様な、頗る良い気分。
彼女は両足の痛みの影響でホロリと涙を流した。
嗚呼、勿体無い。
俺は頬に流れる涙をベロン、と舌で舐めとった。
「ディセンダー。そんなに気を落とすなよ。
足なんて、もう要らないだろう?
だって、お前には俺だけ要ればそれでいいのだから」
拒否の言葉なんてのも要らない。
そもそも拒否の選択肢なんて有り得ない状況だろう、ディセンダー?
「人間達やディセンダーとしての役目を忘れさせて、
二度と世界樹に帰れないようにしてやる。
足の無いお前には、永遠に愛用され続ける玩具がお似合いだ」
なにせ、逃げられないのだから。
お題配布元:カーディナル様
2011.02.26 (Sat) 21:05 (
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