9時開館です!





僕たち飼育員の朝は早いです
開館の2時間前には出勤して潜水服に着替えて水槽掃除します


トントン


ん?なんの音だ?


トントン


それは アザラシの松岡くんが高山くんの水槽に続くドアを叩く音
水族館の仲間たちも高山くんのこと気になっていたんだね!
僕もついていくから一緒に高山くんの元へ行こうか!


ウンウン


おお 松岡くん物凄く頷いてる…!


でもね 松岡くん
高山くんは警戒心が少し強いから いつものようにいきなり水中に潜ったら駄目だよ!


僕は両手で松岡くんの顔を掴みながら真剣な表情で語った
そんな思いが伝わったんだね
松岡くんの髭が ピ―ン! って張ったんだ


*******


あっ!貝をくれる人間きたv


ありがとう!


わぁv今日はアワビも!


モグモグ……


美味しいなv


!!


そっその後ろにいるのは…!!


アザラシーーーー!!!


*****


あれ…高山くん
松岡くんの姿見ただけで端まで行っちゃった…


バシャーーン!!


ああー!
松岡くんまで!


*****


「来るよ…来てるよっ後ろまで///」
「待ってよーー!」


スィ〜


「わぁっ」
「こんにちは!高山くん!」
「わぁわゎああ!!」
「逃げなくても大丈夫さ!」
「本当ですか?」
「うん!」
「……貝 取ったりしませんか?」
「しないさ!」
「……vv」


******


あれ…
2匹一緒にこっちまで戻ってきたね…
もしかしたら 友達になれたのかな!
よかった!
さぁ 松岡くん!戻るよ―


******


「友達にならないかい?」
「僕とですか?」
「うん」
「ラッコとアザラシがですか?」
「うん!」
「……貝は食べれますか?」
「食べれるとは思うけど…僕は魚の方がいいな」
「…vvv」


「僕は隣の水槽にいるから 今度覗いてみてよ」
「うん!」
「あっそろそろ時間みたい…じゃ またね!」
「はいv」


******


さてと 松岡くんも戻ってきたことだし
そろそろ開館の準備をしないと

あと 海まで海草を採取しにいかないといけないんだっけ
今日は忙しい1日になりそうです



以上 一部より


それにしても二部くんがまだ来ていないんだよね
何かあったのかな…






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