※その先



高山さんを抱きたい
もう了解は得ているんだ
あとは僕が行動を起こすだけ

しかし…
沢城の決意は強いが相手の察しが物凄く悪く空回りの連続
布団で誘っても…
お風呂で誘っても…
お酒で酔っていても…
全く脈がなかった
沢城は今日こそ!と意を決して、お忍び作戦を決行した


早朝のゲゲゲハウスにて

「高山さん…お邪魔します…」
「…zzzz」
「静かに寝てる」

囲炉裏の横でうつ伏せで寝ている高山にそっと近く

顔綺麗だな
僕と違って左目も…やっぱり綺麗だ

「んん〜」 ゴロン

寝返りした…あっあの甘い香り…唇からだ

花の蜜に吸い寄せられる虫の様に口吸いをする

ちゅ

「んっ」
「///起きたかな?」
「…zzzz」
「この人は凄い人だ」

今日のこの場所に来る前に決心はついている
後にはひかない
…襲いたい…
…まだダメかな
ちょっとだけならいいかな…///

沢城は我慢できず、仰向けで寝ている高山の上に四つん這いになり、主張し始めた欲望を高山の無防備な場所に摺り合わせはじめた

スリ…

「んんぅ…」
「///」

スリスリ…

はぁ…感じる…もっと感じたい
服の上からじゃなくて直にー

パチリ

「ん?!」
「あ!」
「えっ…ちょ…はぇ?/////」
「おはようございます、高山さん」
「沢城くん…どうして僕の上に?え?なんで動いてっ?はぁっ//」
「こうしていると…とても気持ちがよくて…」
「何してっ…あっ…身体が…熱いっ…っん…//」
「もっと熱くなりましょう?」
「えっ…何して…」
「服は邪魔になりますから」

バサ

「ん?!えっいやっえっ!!!?」
「ズボンも下着も邪魔です」
「えええ!!!何っ??はっ恥ずかしい…///」
「大丈夫です、僕しかみてません。高山さんのとっても可愛いですよ…ビクビクと踊ってます」

頭を持ち上げはじめた高山の欲望を人差し指でなぞりだし

ツツツ…

「はぁんっ…やめっ…」
「ご奉仕します」
「えっ…どういうことっ!?!?!!!!はぁっ!?!!!」

高山は沢城の言葉の意味を全く理解できていない

ペロペロ…チュパ…パク…

「んっ…なんだっ…この感じ…頭の中が溶ける」
「腰動きすぎですよ」
「はぁっ…だって…はぁん…どうすればっ…」

容積を増し天を仰ぎ出した事を確認し

「1回この熱を解放しましょう?」
「かっ…解放って…んっ…はっ…このままだと…ふんっ…沢城くんの…んぁっ…口にっ…あっあっあっっはぁっやっやっあー!!!」

トロ…っっ…

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「ごちそうさまです、とっても甘くて美味しい」
「はぁ…/////…はぁ…んんっ!!!?」
「僕も…今度は高山さんと一緒に気持ちよくなりたい」

達したばかりの敏感な身体に更なる追い討ちをかける

「えっ…そこはっ…ちょっ…んっ…///」
「少しだけほぐさせてください」

子どもらしくないちょっと細めの指に唾液を絡め孔の周りを愛撫する

「んっ…変な感じ…」
「その歪んだ顔も素敵だ…そろそろいれますね」
「入れる?えっ…なっ?!何をして…?!!!!!ぃっ…いたぁ…」
「高山さん…力を抜いてください…」
「抜くっって…どうやって…んっ///」

パニックになっている高山に良薬の口づけを

ちゅ…くちゅ…

「ん…はぁ…」
「そうです…そのまま僕に身を任せて」

グググ…

「ああああぁ!!!!」
「はぁっ…とても…熱い…」

挿入の衝撃で高山の背中は仰け反り、口をパクパクさせながら何かを言っている
快感には程遠い異物の違和感が恐怖心を生む

「かっ……っはっ……ぁ……」
「高山さん…僕たち1つになったんです」
「ひっ…ひとつ……」
「そっ…そんなにしめつけないでくださいっ」
「っ…しめつけてっなんか…いないっ…はぁ…あぁ…」
「んぁ…ちょっと動きます」
「えっ…はぁっ!いやっ…んっ!!くっ…んぁ!」
「キツい…」

内臓を抉られるような感覚に顔をしかめ続けていた高山だが、律動に合わせた快楽の息遣いが聞こえるまでそう時間はかからなかった

「んっ…はぁ…あっ…んっ…はぁ…はぁ…あぁ…」
「あぁ…気持ちいい…高山さん…溶けそう…はぁ…嬉しい…」
「僕も…なんだか…あっ!……はぁっ!……ああっ!…っでももう…だめぇ…」
「っ…一緒に…イキましょう?」

体制を整えラストスパートをかける

「んっ!…もう…だっだめぇえええああああ!!!」
「くっ…はぁっあああ!」

タタッ…タッ…
トロ……

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「はぁ…ん…高山さん大丈夫ですか?」

返事がなかったため、荒い呼吸が整うまで少し待ってからもう一度尋ねた

「高山さん大丈夫ですか?」
「え…大丈夫…たぶん…はぁ…はぁ…でも…動けない…」
「ちょっと激しすぎました////」
「ちょっとじゃないよ…沢城くん」
「だって高山さんが可愛いから」
「///…そんなの理由にならないからね」
「ふふ、身体拭きますね」

フキフキ

「高山さん、こういう行為の知識は疎いんですね」
「っ!そっそういう沢城くんこそどうなんだ」
「僕は高山さんの為に勉強しましたよ」
「べっ勉強?!」
「はい」
「…どうやって?」
「妄想です」
「…妄想でここまでできるのか」
「だって僕、高山さん大好きなんですから。高山さんの為ならなんでもします」
「////…僕だって沢城くん大好きだけど…えっと…」
「どうかしました?」
「この前言ってたキスのその先って…」
「え、この事ですけど…」

そうだったのか;;;;

「高山さんが即答で返事してくれたから、もう求めちゃってもいいと思って…」
「…う…」

そういう意味だったのか;;;;;

「?!もっもしかして、嫌でした?」
「いや…なんというか…その…」

この状況で、こんな愛情表現があったなんて知らなかった、って言えないよなぁ;;;;;

「高山さん?」
「嫌じゃない…けど…」
「けど??」
「…僕にも…その…いろいろ教えて…ほしぃ…//////」
「!!もちろんです////」
「//////…」

恥ずかしいけど、これがいい返事な気がする
この流れでちょっと聞いてみようかな?

「ちなみに…朝からやるものなの?」
「特に決まってはないと思いますけど…もう僕耐えきれなくて」
「…」

教わることがたくさんありそうです





ーーーーーーーーーーーーーーーー
余談




沢城はもの凄く幸せそうな顔をしながらずっと高山の髪を撫でいる
高山はさっきまでの行為が目に焼き付き、思い出しては赤面し両手で顔を隠しながら悶えていた

僕は沢城くんと一体何を…////
お互いまだ裸のままだし…
腰…痛い…
僕の方が先輩なのに…
じゃ僕が誘導しないといけなかった?
!!!
ないないないないない
無理無理無理無理無理
…まだ寝てる時間だったのに
もう寝れないよ

「ふぅ…」
「ため息ですか?」
「やっ…しっ深呼吸だよ深呼吸。ふぅ…ってね」
「ふふ…可愛いですよ高山さん」
「////////」

こう言う時って何を話せばいいんだろう

教えてくれるって言ってたし、聞いてみてもいいのかな?

「ねぇ…沢城くん…」
「どうかしましたか?」
「僕…その…はっ初めてだったから///…ええと…こういう時ってどうしていいかわからないんだ」
「僕も初めてですけど、いつも通りでいいと思ってました」

お互い初めてなのにこの差…
僕はヘタレなのか…
…いいや!
ヘタレだから全部言う!聞く!もういい!

横になって寝ていた高山は、スクッと起きて沢城の前に正座して深く頭を下げた
高山の機敏な動きに驚いた沢城も寝ていた体制から身体を起こした

「沢城くんごめん!」
「いきなりどうしたんですか?」
「僕…何も知らないんだ。朝の事がキスのその先だったって事も…ごめん。沢城くんに期待だけさせておきながら…僕は…君を騙していたようなものだ…」
「……………高山さんは困ったものですね」
「うぅ…」
「顔上げてください」

高山は恐る恐る顔をあげると頬を両手で挟まれ、正面から口付けされた
触れるだけじゃない、互いの呼吸を感じる程深く、そして唇から離れる時にはチュクっと可憐な音をたてながら

「はぁ////」
「高山さんは、自分がこんな吐息が出せる事を最初から知ってたんですか?」
「知らないっこれは勝手に…無意識にでちゃうんだ…」
「朝の時だって、身体の動きを全部意識してたんですか?」
「意識…してない…」
「ふふ…それでいいじゃないですか」
「え?」
「知ってたからいい。知らなかったからよくない。そんな事ないと思いますよ。それに僕は騙されてはいませんから」

沢城は高山抱き寄せると、右耳に優しく吐息をかけ

「あっ…」
「あと高山さんは敏感すぎます。その声は僕だけに聞かせてください」
「うん…もちろんだよ」

そのまま少し力を入れて高山を押し倒し

「シナリオなんてあるようでないんですから…」

首筋を舌で舐め

「んっ…あっ」
「僕の前では着飾らないでください」

正中線をなぞって

「くすぐったい///」
「素になって欲しい」

そのまま股の真ん中にある男性器をひと舐めした

「はぁん!」
「大丈夫です。教えるだけですから。触れたり舐められると血流が増してより太く硬くなって、込み上げてくる熱を感じてくる。その熱を放つともの凄い開放感に浸れる」

舌はさらにその下を舐め、ヒクヒクと疼く孔へ

「んっ////」
「排泄行為以外にも男性同士の愛情表現の際に使います。その愛情表現をセックスって言います」
「せっ…くす?」

沢城はゆっくりと顔を高山の前に戻し、そのまま話を続けた

「そう。僕たちは、キスのその先、セックスという行為をしたんです」
「…/////」
「セックスは快楽を共にしながら一緒に刻を刻める、心から愛している人の為だけに行う行為。でも最初は違和感しか感じられなかったかもしれませんが、高山さんの官能的な声が僕を安心させてくれました。僕だって加減は分からなかったんですから。どうやったら高山さんを安心させられるか、それしか頭になかった…。でも一緒に熱い想いを吐き出しながら達する事ができて、とっても嬉しかったです」
「沢城くん…」
「高山さんは頭がいいから物事を先に色々考えちゃうんです。さらにお人好しだから自分の事よりも相手の事を考えようとする。でも僕は考える事より先に行動してしまう。行動しながら考えて…そして強がりだから自分の言葉で自分自身を落ち着かせて…でも内心では怯えているんですよ?」

高山は話し続ける沢城の身体を一気に引き寄せ唇に触れるだけのキスをした

「たっ高山さん////」
「ありがとう沢城くん。優しく教えてくれたおかげで気持ちがとっても楽になったよ。その…明日もできるのかな?…せっ…セックスって…//////」
「お互いが求めればいつもできますよ。今からだって…//////」
「いっ今!?…えっと…えっっと…////////」
「冗談ですよ。今日は一緒に余韻に浸りましょう?」
「うん…/////…キスはしていいの?」
「もちろん…」
「んっ…あぁ…」

2人は余韻に浸りすぎて服を着るタイミングを夕方まで逃す羽目になったのだった




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