【粉雪】高山+ネコ娘



初冬の朝、ゲゲゲハウスの池に薄い氷が張っていた

「池に氷が張っているようじゃの。そろそろ冬支度の準備をする時期か」
「そうですね、父さん。今年はいつもの年より早い気がします」
「今年の冬はきっと極寒じゃな」
「悪い冗談はよしてくださいよ。本当に極寒になったら皆が大変ですからっ」

「鬼太郎〜起きてる〜?」

「お、ネコ娘が来たようじゃな。気をつけて行ってくるんじゃぞ」
「はい、父さん。それじゃ、行ってきますね」

冬を迎える準備をするため鬼太郎はネコ娘を連れて横町に向かった



床に敷く藁、囲炉裏にくべる薪、布団の中に入れる綿・・・
冬支度の買い物が順調に終わろうとした時、横丁の空から粉雪が優しく降りてきた

「あ、雪…降ってきちゃったね」
「今朝は一段と寒かったわよね。だからきっと雪が降るんだろうなって思って、ロングマフラーを持ってきてたのv鬼太郎も寒いでしょ?一緒に巻こうv」
「いや、僕はいいよ」
「えーっ!鬼太郎は寒くないの?」
「僕の体温はもともと低めだから、極寒でもない限り気にならないよ。でも…」
「でも?あ…ちょっと鬼太郎?」

高山はネコ娘のバッグからロングマフラーを取り出すと、持ち主の首元へ二重に巻いた

「寒さで震える彼女をただ見てるっていう趣味は持ってないから。でも、僕の体温で温めてあげることができないのがちょっと残念だけどね」
「・・・//・・・そっそれじゃ、せめてその履物だけでも冬仕様にしてよね・・・//」
「ん〜ちょっと考えてみようかな。さぁ、暖かい家へ戻ろう」
「・・・うんv」

降り積もる粉雪は2人の足跡を白く染めあげていた

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