ある大晦日は全員集合



何もかも落ち着いた松高家の様子はというと―…
高「熱いので気をつけて下さいv」
一「お、これもしかして松岡くんの蕎麦?美味しそうだね」
に「ちょうどお腹が空いていたところなんだよ!いただきます〜」
野「あぁ、海老のてんぷらがのってるよ!」
松「今日は大盤振る舞いさ!」
いつもの常連が集まり松岡さんこだわりの蕎麦をすすって食べていました
と、そこに

ガララ…

蒼「すみません…ちょっと道を尋ねても―」
高「いらっしゃいませv年越し蕎麦はいかがですか?」
蒼「おっそりゃありがてぇ。一杯お願いするよ!」

ガララ…

一刻堂「騒がしと思ったら、なんだ…ここは蕎麦屋か」
高「年越し蕎麦いかがですか?」
一刻「特盛で頼む」
松「!!?」

新しい面子が次々と加わってきました
小さなお店には溢れんばかりの大きな笑顔でいっぱいです
そしてもうすぐ除夜の鐘が鳴り響く頃、またガララ…と店の扉が開きました
高「?こんな時間に一体―!!」
そこに現れたのは
戸「やっやぁ…!まだやってる?」
高「とっ戸田姫ではないですか…!」
戸「しーーーーっ!!!!!」
高「あっ…皆、今のは聞かなかったことに―」
時すでに遅し
全員「姫!!!?」
に「何!戸田くん、あの山田城の姫だったの!!!」
一「いつも下町っぽい格好で僕たちと遊んでたのに」
戸「その…普通の遊びがしたくて…(お城は窮屈なんだよ…;;)」
野「背中にリボンついてるよ?」
戸「…!!まぁ気にしないでくれ!あはははは!」
ここに居る皆の質問攻めに合う戸田…
戸「…責任とってよ、高山くん」
高「すみません…!僕のてんぷらあげますから…;;」
戸「こんな小さ―!?あ、いやっ…ありがたく貰っておくよ」
松「じゃ、僕のを半分こしようか、高山くん」
高「ありがとうございますv僕は尻尾の方でいいですよ」

師走もあと数時間で終わるー…

ほしの'sは蒼坊主がたまたま持っていた酒で酔っ払い 
に「正義の味方が一般民の僕を壁に押し付けるとは…お主も悪よのう〜一部くんv」
一「いやいや、二部くんほどではないさ」
に「僕が何をしたんだよ!」
一「二部くんの漢っぽさには参ったよ 惚れ直した」
に「…///」

意気投合した野沢くんと戸田くんは
戸「今度お城に来てよ!案内するからさ!」
野「本当!うぁ〜僕、お団子をたらふく食べてみたいんだ」
戸「そんなお団子だけじゃなくて果物も食べていってよ!大きなお風呂もあるんだ」
野「わーい♪」

そしていい大人たちは
蒼「世話が焼ける弟みてぇなもんが居て…苦労してるんですよ」
一刻堂「…私にも心当たりのある人物が…」
水木「私も…あんな子を拾ったばっかりに…」
蒼「だよなぁ…大人は大変だぜ…」
水木「今日は飲み明かしましょう!」
蒼「そうだな!よーし!」
一刻堂「…ん (1名増えているような…)」
と、店内は話に花を咲かせた人たちで溢れ、一足早い春の陽気に包まれていました
進んだのは季節だけではなく、もちろん大事な時も刻まれています

ボーン… ボーン…

松「除夜の鐘だ…この分だと皆の耳には届いてないようだね」
高「そうかもしれませんね」

では改めまして

高「松岡さん、今年もよろしくお願いしますv」
松「こちらこそよろしく、高山くん」

お互い向き合って挨拶を交わした後、笑顔で抱き付く彼らは出来立ての蕎麦よりも熱々なのでしたv
お粗末様です!

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