59.5話  肉体疲労→眼精疲労





「退屈だなぁ」
先の戦いで体力を使い果たし だるさが抜け切れない

「何か暇つぶしになるものはなかったかな」
辺りを見回すが 丁度よいものがこの部屋には存在していない
「父さんもいないし…何処に言ったんだろ」
 
 また夜行さんのとこでテレビかな
 
「テレビか…あっ!」

 そうだよ!丁度いいものがあるじゃないか
 確かバケローもテレビだったような…
 父さんも夢中になってたし!
 

「なぁバケロー」
「やぁ鬼太郎 何か用かね?」
「この前みたくテレビをつけてくれないかい?」
「あぁワンセグのことだね」
「ワン…せぐ?」
「そうワンセグ」
バケローから今まで聞いたことのない単語を耳にするようにはなったが
「要するにテレビだよね?」
あまりに馴染みのない言葉ばかりなのでつい言いなれた言葉に置き換えてしまう

早速ワンセグをつけてもらい画面に見入る
「この女の人たちは怖いですねっ人間はこんなのが面白いのかな」
「ちょっと待ってくれ…ん そこそこの視聴率だ」
「しちょ…りつって―あーもーいいや」
平日の昼ドラは高山の趣味には会わないようだ

「これは何?」
画面の上に表示されているアイコンが気になるようだ
「ん?あぁこれはアプリだね」
「あぷり?」
「そうアプリケーション」
起動させると2つの絵が表示されてる
そのうちの1つをバケローの音声案内で選んでみた

―START―

「動き出したよっこれ!」
「6で前に進む それと2がジャンプで5が攻撃だ」
「そんな一気に言われても…きたっ えっちょっつ!?」

ガガガガg―

―GAME OVER―
―体験版はここまで(ry 

「……」
「痛い痛いっボタンを強く押さないでくれ」
「5のボタン押したのに何にも攻撃できなかったじゃないか」
「武器を装備してないのでは?」
「あ…先に言ってよ」
不満が治まらない様子だ
「じゃ もう一つのは先にやり方説明してくれる?」
「わかった これは―」
今度は念入りに説明され後 早速やってみる

「今回はスムーズだね」
先ほどとは違いシンプルなものなので初心者でもやりやすいのだろう
 
 これ
 面白い…

「やり続けるとレベルが上がるみたいだ」
「レベル…」

 もっと上を目指そう!

どうやらこのアプリは高山向きらしい
わりと簡単に次のステージへ進む
夢中になり過ぎてしまい 父の帰宅にも気づかなかった

目玉おやじはいつもの番組が見たいらしくそれまではバケローを高山に貸すと言っていたが…
「鬼太郎まだかのう」
「もう少しで終わりますから…あっこれここに入れるんじゃなかったのにぃ〜」
一向に終わらせる気配がない
要領を掴んだようで自己新記録を出し続けている

「///」

「鬼太郎…」
「もう少しだけ…あっ連続で消えるんだっこれ」

「//

「鬼太郎 電池が切れそうですよ〜」
「もう少しで番組が始まってしまうぞ 鬼太郎…」

 まだかな…きたっ!
 これを待ってたんだよ!
 これを縦にしてここに入れれば全消しだ!
 なんだ〜案外簡単―


ブチッ


「あっ!!」


θεW






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