悪酔い





「鬼太郎〜いるか〜」
「ん…んんー 子泣き爺じゃないか どうしたんだい?」
「昼寝の邪魔して悪かったのう」
「今起きるところだったから大丈夫だよ」
「そうか?今日はこれをじゃなぁ」
「これは?」


子泣き爺が高山の目の前に出したのは「○乃○梅」とラベルの貼られた一升瓶
有名な日本酒だ


「おやじといっぱいやりたくてのう」
「こんな昼間からですか?」
「せっかく貰った酒なんじゃ 早く飲みたくてな〜」
「でも…父さん 今 髪の毛村にいってて 夜にならないと戻って−」
「いやじゃー!!いやじゃー!!」
「!!?」
「早く飲みたいじゃ〜!!」
「うう〜><」


いい大人の泣きじゃくる声は思わす耳を塞ぐほどだ
早く落ち着かせるたの策として高山が選んだのは


「僕でよかったら…」
「何!?鬼太郎がか?」
「はい」
「ん〜お前さんに味の良さが分かるかのう〜」
「!!?」


高山はちょっとだけ嘘をついた


「わっ分かりますよ!」
「何!?本当か!!?」
「父さんの酒風呂で余ったのは…ぼっ僕が飲み干しているんですから!」


高山は嘘をついた


「それじゃ 問題なさそうじゃ」
「ハハハ…」


茶碗を2つ出し 酒を注ぎあう


「乾杯じゃ!」
「乾杯…」


子泣き爺に付き合えばいいと思い 呑んだふりをしようと考えていたが


「待て待て まずはわしからじゃ」
「なに…えぇえええ!!!」

ゴクゴクゴク

「ひゃーっうまい!やっぱ酒はいいのう」


一気に茶碗一杯の酒を飲み干してしまった


「さぁさぁ 次は鬼太郎の番じゃよ?」
「…えぇ…」


ドキドキドキドキ


まだアルコールがはいっていないというのに心臓がバクバク音を立てる
子泣きの目が開いている!
待たせてはいけない!


「えいっ!」


グビグビグビ


「ぷふぁーっ」
「おおお!!いい呑みっぷりじゃのう」
「…美味しい…美味しいですね!このお酒!」
「味が分かるようになったんじゃのう」


想像以上の呑みやすい口当たり
数分も経たないうちに2人の胃袋に収まってしまった
子泣き爺はいつも通り
高山も酔いが全身に行き渡り 呂律が回らない状態で会話をする


「おじじ…暑いだろ?ミノ脱ぎなよ…」
「何を言い出すんじゃ わしはこれが気にいっとるんじゃ」
「そんな強がり言わないで 僕も脱ぐから…」
「嫌じゃ!嫌ーじゃー!!」


「鬼太郎 遅くなってすまん」
「オイ鬼太郎!また来てやったぞ!んん!!随分と酒臭い部屋じゃねーか!」


「「 鬼 太 郎 !!!!! 」」


目玉おやじと毛目玉の先には
とてもアダルティーな空間が広がっていたのだった






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