凹んだヤカン





「わっ!?」
「鬼太郎大丈夫か!?」
「大丈夫ですけど…あっ布団も…」
「濡れてしまったのう」
「早く乾かさなきゃ…今日は蒼兄さんが来るのに…」


高山はズボンとしきっぱなしの布団に水を零してしまった

高山は夏風邪でも引いたのか 昨日から雑炊をすすり布団に潜っていた
その知らせを聞いた蒼坊主が看病しに今日の夜 来る予定になっているのだ


「とりあえず…ズボンを脱ぎますね」
「鬼太郎…最初に布団を干した方が…」
「え…何か言いました?」


目玉おやじの声は耳に入っておらず 虚ろな目をしたままズボンと下着を一緒に下ろした
と 同時に階段を軋む音が―


「おい鬼太郎〜待たせ…!!!!?」

「「・・・・・・・・」」

「きゃーーーーー」


ゴン!!!


蒼坊主の頭にタンコブが一つ増えたのだった






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