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ここはリーダーの部屋



そこには
ひたすらリーダーに懇願するスミレ
渋い顔をしたリーダー
何も言わないデイダラがいた












「お願い!一生のお願い!!」










私がさっきから
何を必死に懇願しているのか






それは













「クリスマスくらい…2人で過ごしたいの…分かってリーダー」










そう、明日はクリスマス
恋人との甘い夜を過ごす
一年に一回の日



デイダラの彼女であるスミレは


クリスマスケーキを
1週間前から作り始めて

プレゼントだって
デイダラの為に
かっこいいベルトを買ってあって


今日の朝早くから
明日の夜のご馳走の為に
準備をはじめていた









なのに肝心のデイダラが
明日急に任務になってしまった


しかも簡単に済む任務じゃなくて
散々な仕打ちだ











ぺ「いくらスミレの頼みとはいえねぇ…聞けないもんは聞けないよ、ごめんね」










リーダーだって恋人がいるから
(小南姉さんのことです)
分かってくれるかもって
期待してしまっていた






なのにこの男ときたら…















「お願い…リーダー」






ぺ「……仕方ない」








ペインはため息をつくと
私をみた









「え!?もしかして任務なしにしてくれるの?」






ぺ「いいだろう…でも条件がある」








「何々?なんでもきくから!!」












条件ってなんだろ?
給料半額とか…?
でも急に任務すっぽかしちゃったらそれくらい仕方ないよね

それか庭の掃除かな!?
最近ハトやカラスの溜まり場になっちゃってて汚いんだよね、庭…

それとも資料室の書類整理!?
あれ肩凝るんだよね…












ぺ「条件は……」






「うん…」




泥「……」







私とデイダラは息をのんだ






















ぺ「スミレが明日任務に行くこと☆」














部屋に五秒ほどの沈黙が流れた









この男は…

本末転倒という四字熟語を
知らないのか!?














「…もう、いいよ!!行こうデイダラ!!!」




泥「え!あ、うん…」










スミレは悲しそうな顔をして
部屋をあとにした













デイダラはスミレが
出ていったのを確認すると
リーダーの方に寄って








泥「やっぱやりすぎだよ!!うん!」






そう言った








ぺ「なーに言ってんだ!!俺の言う通りにしてれば、間違いないから」








リーダーの妙に自信満々な顔をみてデイダラはため息をつくと
デイダラも部屋をあとにした



















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