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『…ぁ、デイダラあれッ!』




スミレが指を指した方向には小さな茶店




デ「…なにか食べるか?…うん」




中に入ろうとしたがかなり賑やかそうだ




『お団子買ってからどこかで食べたい』




そういえばデイダラは柔らかな顔をスミレに向けた




デ「…じゃあオイラが買ってくるぞ…うん」




『ありがとう…私三色団子がいい!』




デ「…ああ」




デイダラは店に入っていった

スミレは道の端に寄ってデイダラを待つ




『…にしても寒いなぁ』




「君…可愛いねー…この里に住んでるの?」




『…え?…』




知らない人が話しかけてきた




「もしかして道に迷ったの?」




『ぁ、いえ…連れを待っていて』




「…そうなの?…でもこんな寒い中待たされるなんて可哀想に思えるよー…」




『…そう…ですか?』




「…そうだ…良かったら今から来ないかい?」




『…どこにですか?』




「…すぐそこの店さ…あ、勿論君の連れさんも一緒に」




『…でも……遠慮しときます…二人でいたいから』




「えーいいじゃん行こうよ」




――グイッ





『…!!』



――やめて






パシッ!!




デ「何してる…」




『…ッ!!』




「…!連れって…男か」





男によって掴まれた腕はデイダラによって自由になった

スミレはデイダラの横に立つとデイダラの手を握った






デ「聞こえなかったか?…こいつに何をしようとてたんだ…あ?」




「…ッく…」




男はデイダラの殺気にあっさり観念したように逃げていった






デ「…大丈夫か?…うん」




『平気ッ…ありがとう』




無事だと返事を聞いたデイダラはもう片方の手に持った袋をスミレに差し出した




デ「…買ってきたぞ…食うか?」



『うん!!』

















……――――……――


『いただきまーすッ』




人気のない場所に二人は腰を下ろしていた




デ「…お前…うまそうに食うなぁ…うん」




『だって美味しいんだもん!!』




すっかり気分が良くなったスミレ…




『毎日食べても飽きない美味しさ』




デ「あまり食うとぶたるぞ」




『!!女の子にそんなこと言わないでッ』




デ「ハハハハハハッ!!」




『もー…笑わないで!!』




スミレはデイダラを軽く睨んでみたがデイダラにはそんなスミレが可愛らしくしか移らず効果はなさそうだ










デ「…スミレ…好きだ…」




グイッ―




『/!!ちょっデイダラッ




後頭部を支えられデイダラがゆっくり近づいてきた


そして唇が触れる瞬間がやってきた

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