La noche dulce

クリスマスイブの夜、イタチは任務を終えて
アジトへと急いでいた。
恋人のスミレと一緒に過ごす約束をしていたからだ。
吐息は白く、雪もちらついている。

もう寝てしまっただろうか?
イタチはそっとドアを開けた。
『おかえりー!ごはんにする?お風呂にする?それともケーキ?』
スミレはまだ起きていた。まるで新妻のようなそのセリフ。
「スミレ…眠すぎておかしくなったのか?しかも3つ目の選択肢、間違ってるぞ」
スミレはどうして突っ込まれたのか分からず、首を傾げている。
そんな仕草に、イタチの表情は緩む。
「それじゃあ…ケーキ食べるかな…スミレと一緒に」
『ちょっと待っててね』
スミレはにっこり笑ってケーキを取りにキッチンへ行く。
今夜は二人以外は任務があるので、リビングは貸切だった。
『みんな任務だなんて…かわいそう』
スミレはケーキを丁寧に切り分ける。
『はい、これイタチの分ね』
「あぁ」
イタチはケーキをじっと見つめる。
「スミレ、お前から食べてくれ。美味かったらオレも食べるから」
『あれ、イタチ、ケーキあんまり好きじゃないっけ?』
スミレはケーキを口に運ぶ。
そして満面の笑み。
『すっごくおいしいっ!』スミレはもう1口食べる。
…と、そのとき。
『んんっ』
イタチはスミレにキスをする。
口の中のケーキを味わうように舌を絡めてくる。
『っはぁ…』
「確かに美味いな」
イタチは唇を舐めながら笑った。
『自分で食べなよっ…』
スミレは赤くなっている。
「さっき言っただろ?スミレと一緒に、って…」
イタチはスミレにキスしながら服を脱がせると、
ケーキの生クリームを指ですくってスミレのデコルテに乗せる。
『あっ…』
クリームの冷たさに思わず声が漏れる。
イタチはクリームを舌で舐めとった。
『やっ…イタチっ…』
スミレはイタチの肩を押して抵抗する。
「スミレも食べるか?」
イタチは中指でクリームをすくうと、スミレの口へ運んだ。
『んっ…』
スミレは彼の指を咥えてキレイに舐めた。
『…おいしい』
イタチはスミレの下着を外して、胸の膨らみや突起にクリームをのせていく。
『冷たいっ…』
イタチはスミレの胸に舌を這わせる。
彼の温度でクリームが少しずつ溶けていく。
『あっ…』
彼の舌が突起に触れる。
舌の温かさとクリームの冷たさ、ねっとりとした感触が快感を誘う。
「スミレ…美味しい」
イタチの妖艶な笑みに体が疼く。
下着を脱がせると、イタチはスミレをソファーに座らせたまま床に腰を下ろす。

「脚…開いて」
スミレはイタチの言葉に従って、ソファーに浅く腰掛けるようにして脚を開いた。
『あんまり…見ないで』
秘部をイタチに見られているのがとてつもなく恥ずかしい。
「…キレイなのに?」
イタチは指でスミレの蕾に触れる。
そこは既に蜜が溢れていた。
イタチは蕾にクリームを塗り、舌で優しく舐めとっていく。
『やぁっ…あっ…』
イタチが秘部を愛撫しているのが見える。
こんないやらしくて恥ずかしい光景なのに目が離せない。
ふとイタチと目が合った。
イタチは微笑んで愛撫を続ける。
スミレは下腹部が疼くのを感じた。
イタチは親指でスミレの芽を弄りながら
音を立てて蜜を吸い上げる。
『ダメぇ…イタチっ…』
「ん…」
イタチはスミレが達する直前で愛撫を止めた。

「今度はオレの番…」
イタチは立ちあがってズボンを下ろした。
スミレはイタチの主張し始めている自身を手にする。
『イタチ…意地悪っ…』
スミレはイタチの自身をそっと愛撫し始める。
舌を這わせてその先に口付けすれば、イタチの口からは熱い息が漏れる。
スミレはケーキに手を伸ばしてクリームをすくうと、イタチの自身にのばしていく。
「っ…」
生クリームが愛撫の刺激を強めたせいで、
イタチの自身はさらに大きく固くなっていく。
「はぁっ…」
唇を這わせると、イタチはスミレの頭を押さえて愛撫を止めさせた。

イタチはスミレをソファーに寝かせる。
二人とも、お互いが欲しくてたまらなくなっていた。
「挿れるぞ?」
『うん…』
二人とも愛撫されていたせいで、何の抵抗もなく奥まで進んでいく。
イタチは夢中で腰を動かした。
『イタチ…好きっ…』
スミレは表情を歪めながら溢れる想いを彼に伝える。
「あぁ…オレもだ…」
二人は口付けをしながら達した。



「悪かったな、ケーキをあんな風に使って…」
『ホントだよ…体ベトベトになっちゃったし…』
二人は湯船に浸かって温まっていた。
スミレはケーキが食べられずに、ほんの少し機嫌が悪いようだ。
「でも…たまにはいいだろ?」
イタチは後ろからスミレの腰に腕をまわす。
『…まぁ』
スミレは照れたように顔を背ける。
「スミレ」
イタチはスミレの顔を自分に向けさせると、甘い口付けをした。
「愛してる」
そして微笑んでスミレの頬にキスをした。
『も…のぼせちゃうから上がろう?』
「そうだな」
『わっ』
イタチはスミレを抱きかかえて風呂を出る。
「続きはオレの部屋で…」
『…またするの?』
「まだ足りないからな」
そのまま二人はイタチの部屋へ入っていった。


―次の日
スミレはにこにこして昼食を作っていた。
「スミレのやつ、幸せそうだな」
「昨日はイタチとお盛んだったからなァ」
「うるさくて眠れなかったぜ…」

「何かいいことがあったのね?」
一緒に料理を作っている小南が尋ねた。
『…うん』
スミレは頬を赤く染めて笑う。
左手の薬指には、小さな宝石の付いた指環が輝いていた。

END

[ 6/13 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -