わがままプリンセス

スミレはうっすら目を覚ます。
今日、ごみの日だぁ…
まだはっきりしない視界の中、隣に横たわる彼を見つける。

『デイダラぁ…起きてる…?』
「うん…?」
『…ごみ、出してきてぇ…』
「はぁ…?」
デイダラもまだ眠そうな生返事をしながらスミレの頬に顔を寄せる。

『お願ーい…』
「…仕方ないなぁ、うん」



「出してきたぞ」
『ん、ありがと…』
今度はスミレの生返事。

「まだ起きねぇのか?」
『んん…もうちょっと』
「ったく…」
デイダラはスミレに覆い被さって、頬にキスしはじめる。
「今日出かけるんだろ?」それでも彼女は起きない。
だからデイダラは、手をスミレのパジャマの中へ滑りこませた。
『はぁ…ん…』
寝ぼけた彼女の口からは甘い声。
空いているほうの手で胸元をはだけさせると、デイダラはスミレの白い素肌に唇を這わせる。

『も…出かけるんだからっ!』
「うわっ!」
スミレはデイダラをどかしてベッドを出た。が

『寒いっ!やっぱりもうちょっと寝る!』
すぐにベッドに戻ってデイダラに抱きつく。
そして彼も彼女の髪を撫でながら再び目を閉じた。
「わがままなお姫さまだな…うん」


END

2011.02.09

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