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カナリアが鳴いた
▼交流
浴びた返り血を落とすために、風呂に入ろうと思ったのだが、一緒に任務に行ったルッチも風呂に放り込まれた。いい大人が一緒に風呂なんて、と抗議をしたら俺たちを風呂に放り込んだカリファに睨まれた。ルッチと風呂に入るのは子供の時以来だが、こうも一緒に入りたくない相手もいない。7、8歳くらいで一緒に入ることはなくなったが、カクは10を過ぎても一緒に入っていたなぁと思い出した。今のこいつと一緒に入るのは少し危険な気がするのだ。任務終わりというのもあることだし。
「なぁんでお前と風呂なんて」
「仕方ないだろう」
「そぉだけどよぉ」
「…背中を流してやろうか」
「……気味わりぃな」
「背中流すだけで終わるのかよ」
「続きを所望ということか?」
「所望してねぇよ馬鹿」
服を脱いで風呂場に入ってお湯を出しながらそんなことを話していた。ルッチが厭らしく腰を撫で、解かれた髪に口付けていたが、流されてなんてやらねぇ。こんなところでやってたまるか。
「髪洗ってくれよ」
「そうだな。綺麗にしてやる」
触れるだけで昂ぶる熱をシャワーのせいにして、このひと時を楽しむことにした。
2014/05/27 23:14