「虎丸」
豪炎寺さんのお部屋で最近出たばかりの雑誌を読ませてもらっているといきなり呼ばれたので振り向く。
「なんですか…?」
「今、いいところなのに」とむぅっとすると額にちゅっとキスされた。
俺は目を見開く。
「え、ぁぅ?」
「虎丸……」
豪炎寺さんは俺の頬にもキスをした。
「ご、ごご豪炎寺……さん?」
「何だ?」
「どうか、したんで……すか?」
「いや、ただ虎丸にキスがしたいだけだ」
「ほ、本当にどうしたんですか!」
俺が涙目でそう問いかけると豪炎寺さんは頬を赤らめた。
「いや…、だ だから」
「だから……?」
「とら…丸に、キス……したいんだ」
そのキスというのは……
「も、もしかして……く くちに?」
俺も恥ずかしくなって顔が真っ赤になってしまった。
豪炎寺さんは縦に頷く。
そういえば、
(俺……豪炎寺さんと本当のキス……まだしてなかった……)
いきなり高鳴る心臓にびっくりして胸を抑えると豪炎寺さんが俺の肩を掴んだ。
「そ、そろそろ……してもいい気がするんだ」
今までは頬やら額やら耳やらのキスで唇にキスはされたことがなかった。
きっと、豪炎寺さんの気遣いなんだろう。
「虎、丸」
はっと上を見上げると豪炎寺さんの真剣な顔。
(あ…う…ご、豪炎寺さん)
真っ赤な顔の豪炎寺さんはにこっと笑う。
「俺、はじめて…なんだ」
「……俺も……です」
だから、俺もにこっと笑う。
「目、瞑っててくれないか……?」
優しい豪炎寺さんの声。
俺は頷くと目を瞑った。
するとすぐに優しいキスをされた。
「ん、ふぅ」
今、豪炎寺さんはどんな顔をしているんだろう。
「……は、ぁ」
唇が離れる。
(なんか、もっと)
「もっと、したいか?」
豪炎寺さんがくすっと笑って俺を抱きしめた。
(あ……、豪炎寺さん……ドキドキしてる)
俺は「いっぱい、したいです」というと豪炎寺さんは何も言わずにまたキスをしてきた。
(甘い、)
キスほど甘いものはありますか?
(一度してしまえば魔法のように甘くなる)
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ぱふぇの抹茶さんから相互記念にいただきました!
豪虎でチューする話をリクエストしたんですが
な に こ れ デ ラ 萌 え る !
2人して赤くなっちゃってええもうむしろこっちが恥ずかしい!!!
抹茶さん、とってもかわいい2人をありがとうございました!
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