パチン、と噛んでいたガムを弾く。
むぐむぐとガムをかみながら後ろを振り向く。
ああ、やっぱり終わってるや
にやり、と後ろで笑っている人影が見えた。
はあ、と私はため息をつき、後ろの人に向かって叫んでおく。
「ばかですか、あなたたちは数にしか頼れないんですか……みじめですね――…」
その言葉にカッ、ときたのか私のほうへと一人近づいてくる。
「嬢ちゃんいっていいことと、言っちゃわりいことがあってだなぁ…!」
「あらこの国には言論の自由はないんですか…?そんな国、ばかばかしいですね…」
おもむろにはあっ、と大きく息をはく。
「あなた方には期待はしてないんですがね……」
「んだと…!」
ほら、すぐに赤くなる。
騙しやすいや。
あと 3秒、2秒、1秒
「どうしたんだよ、嬢ちゃん…?」
形勢逆転したと思ったのか、この奴はにやりと気持ち悪い笑みを浮かべる。
全く、あなたには負けしか残っていませんよ。
「なあ、嬢ちゃ……っ!?」
「あ、見ましたか。もう、いいですよね」
「全く、なんで俺がこんなところに駆り出されなきゃならないんだい?」
「それは私の台詞」
折原、臨也。
ここの情報屋。
真っ黒な衣装 真っ赤な瞳。
まあ、私的に私がパシりみたいな感じなのかな。
特に興味はないけどね。
「じゃ、あとは任せたよ。サンキュー!」
私はもときた道を遡りはじめた。
一方通行
(ここから先は立ち入り禁止!!)
110520
music.一方通行(ゆちゃP)
好きなこの曲で考えてみた。
少し、歌詞入ってるはず