判断ヲ下ス(めだ箱) | ナノ

ということで、プールに来たのはいいのだが…はてさてどういうことなのか。
一応プールなので眼鏡を外しているが、物凄い楽しい。グラフが伸び盛り沢山。楽しい、楽しい。

「さあ貴様達戦争の時間だ」

うわあ、初っ端から…、あと生徒会長さん水着ひどいです。色々とひどいです。なんですあれ。ビキニですか、あれ私の眼といや全体的にひどいのでとりあえず更衣室に逃げ込んでいいですかね。いいですよね。
とりあえず逃げようとしたら喜界島さんに捕まってしまった。やめて、捕まえないで、私何もしてないよ!

「何してんの?」
「今回の審判を…やらせてもらいます…」
「ふぅん、ならルール聞いておいたほうがいいんじゃない」

はて、ルールですか、泳ぐんじゃないんですか。

「泳ぐのではない、と」
「泳いだら私たちが優勝だよ、それでもお金入るしいいけどねってなんでそんな落ち込んでるの」
「いや、だって、タイマーまで用意したのに……」

喜界島さん優しい、優しいよ、涙出ちゃうよ。撫で撫でと撫でられながら、ルールを聞いてみる。別に問題はないのか。競技は別にルールがあるらしい。

「それではここに第一回水中運動会の開会を宣言する――」
「第一種目は水中玉入れだ!」

玉入れですか。わかりました。では定位置に移動しますか。
喜界島さんにぺこりと礼をしてその場を立ち去る。

「最高で金、最低で金だ!」

はあ、お金ですか。大切なものですけど、命より大切ではないですよ。命を落とすほど、弱くはなさそうですが。

「あっれー菜詩ちゃんやん!」
「な、鍋島先輩どうも…」

うわあ苦手な先輩に会ってしまった。でもこの人は努力家だから試合では苦手だけど、普段はいい人。

「菜詩ちゃんいたら何も出来へんなあ…」
「させませんからね、絶対」

卑怯ものなんて出させてたまるもんですか。
公正で正しい、判断をしますよ。



111114


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