判断ヲ下ス(めだ箱) | ナノ


不知火さんのせいでもがなちゃんと阿久根先輩が地下へ行ってしまいました。さて、どうしたものか。私はついて行かねばならないのか。いや、行きたくはない。ならば理事長室へ行けばいいのではないか。どうせ、あそこにはモニターがあるのだから。とりあえず誰かしらに眼鏡を外して貰って行くとしよう。そうでないと不知火さんを相手とるのは甚だめんどくさいことだろうから。あと菓子折りでも持って行こう。おそらく捜せはどこからか出てくるだろうし。

「あ、」
「ケケケ、久しぶりだなあ」
「ちょうどいいです。雲仙先輩。私が気がつかないように眼鏡を抜き取ってもらえませんか?」
「は?いいけどよぉ…」

雲仙先輩なら私が気がつかない間に抜き取ってくれるだろう。ほら、取れた。

「ありがとうございます、雲仙冥利。感謝します」

私は礼をいい、理事長室へと向かう。おそらく不知火さんと理事長がいるはずである。問題ない。

「失礼しますね、理事長。あと不知火さん久方ぶりです」
「やっぱり来たんだ〜☆」
「勿論。私は心配性なものでね」

理事長はすこし間抜けな顔をしていましたが、気にしないこととします。はてさて構造、ねぇ。ただの馬鹿なんじゃないでしょうか。天才なんて作っても意味ないんですよ。天才から天才が生まれる訳がないのです。だからこそ私はダメなのです。


111206




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