生徒会室とは離れていた所にいたのですが、爆発音だけは聞こえました。そして、そういえばもがなちゃんが生徒会室にいると気づき私は生徒会室のほうへ向かいました。ちなみに近づくと危ないのである程度距離を置いて見ていたりするのですが。 あと私、眼鏡を爆発にやられた為少し違和感があります。グラフ総立ち気持ち悪いです。 ガラガラと校舎が崩れ、その辺りには生徒会メンバー。そして雲仙冥利。 「しかし!だからと言って 私は貴様を許さない!!」 筋力から何やら総立ち。枠線なんて意味のないようにぶら下がる。気持ち悪い。でも興味深い。そして遠くにいるため大きな声以外は届かない。何だろう。もう少し、聞こえれば。 「私は正しくなんかない。ただ、正しくあろうとしているだけだ!」 ゴオッと何かが吹き荒れ、雲仙冥利が自身の凶器で黒神めだかへと迫るが、一歩はやく黒神めだかが雲仙冥利の体を貫いた。 数メートルほど飛ばされ、校舎に雲仙冥利が叩きつけられる。パラパラと校舎が崩れる。 そして何か閃いたように黒神めだかへと雲仙冥利は向かっていき、校舎内へと吹き飛ばされた。それに感づいた黒神めだかはわかっているくせに雲仙冥利の方へ向かう。 さすがに校舎内までは見れないが見物させてもらうとしよう。 ゴッと嫌な音がしたので校舎を見る。ビキリと地面が割れる。人間技じゃない。 ただの―――…化物だ。 やり過ぎはいけないだろう。黒神めだか。そうではないと、いつか痛い目を受ける。 ああ、目が痛い。グラフが少し変化しているが先程よりは下がったようだ。 私はこれ以上長居は出来ない。さて、これを喜界島もがなに見られたら私は悲しむだろうか。やめておこう。喜界島もがなは善良な人間だ。私みたいに変な奴ではない。そして黒神めだかみたいにいい奴でもない。私はただの測定機だ。 「…以上、帰る」 胸元のポケットから眼鏡を取り出し、私はいつものように帰路についたのだった。 111205 prev|next |