ぼおん、とどこからか音が聞こえ陸上部の皆様が高跳び用のマットへと落ちてきたものを確認しにいった。ちなみに今日はこれから使うかもしれないと思い、出したものだ。多分今日は使えないだろう。すごい音しましたし。 「おいおいどうした隕石か!?」 「いや!空から女の子が人間抱えて高跳び用のマットに落ちてきたんだ!」 「なんだその現象!?」 全くだ。意味が理解できない。次のタイム測定をする諫早先輩も気になるようでこわごわとマットのほうへ向かって行った。タイム測定がないなら私も行くかと思い、先輩の近くへ行くと手元には、はけないような靴が…。 「諫早先輩、スパイクはどうなさいました?」 「会長に貸しました…」 「そう、ですか」 そう言われたらどうしようもない。私は上を見上げ溜息をついた。 「!」 そこには笑顔で生徒会活動をしているもがなちゃんが。そしてマットで伸びている人を見ると風紀委員の人。もがなちゃんを襲ったと考えていいのだろう。とりあえず嫌な予感とはこのようなことだったのか、と思い会長さんに心の中で礼を言った。 でも、あの人…人間じゃないですって…。不知火さんもあれですが、会長さんはおかしいです。 ダダダ、と土煙が舞い何かと思い振り向いたら洋服がボロボロな生徒会長さんがいた。どうしてそうなったんですか、とは聞けずに諫早先輩に礼を言ってスパイクを返却しにきた。すこしボロボロになってるのを突っ込んではならないようだ。 とりあえず私は諫早先輩たちのトラックを測定し終えて、私は他に仕事がないかうろうろと出歩くのであった。 111205 prev|next |