判断ヲ下ス(めだ箱) | ナノ


一応雲仙先輩から了承を得たので(物騒なものは廃除されたけど)私はいつも通りに審判用品を服やかばんに括りつけている。あとで証明書とか貰わないと…、下の風紀委員の子に何言われるんだろう。一応適当なメモ用紙にハンコ押してもらったけれど…。とりあえず私のことは置いておいて、生徒会の服装を見た時点でどう反応するのだろうか。

「あ、」
「校則――違反です!!」

今週、学園風紀徹底週間だ。私はいつものように引っ掛かる。まあ持ち物のせいなんだけど。十割。
眼鏡をずらし、ツインテール眼鏡の女の子を見る。鬼瀬、さんですか。普通の子。でもすごい努力家なのが一目でわかる。偉いなあ、あの子。

「校則違反です!何なかったことのように通りすぎてるんですか!えっと見境さん!」
「あ、鬼瀬さん、すみません。一応雲仙先輩に許可得てますのでご了承を願ってもいいですか?」

ちらりとメモ用紙を見せ、スルーしてもらう。雲仙先輩すごいな。まあ私自身校則破ってないから問題はないのか。鬼瀬さんにはまだ仕事が残っているらしく、自身の仕事へと向かっていった。

「―――、だったらあいつらはどうなるんだ?」

そう先輩が指差したのは生徒会。会長さんは自分がおそらく作った手製の制服。阿久根先輩は胸元露出。―――露出好きですね……。所変わって人吉くんは、逆に体育着を着込んでいる。そしてもがなちゃんは見えないようだが水着を。半分で足して割ればちょうどいいのではないかと思った私はどうしたらよいのか。



111204



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