判断ヲ下ス(めだ箱) | ナノ


「部活動対抗水中運動会!
最終競技は水中騎馬戦です!
泣いても笑ってもこれで優勝チームが決定します!」

そして一呼吸置いて、一際大きな声で阿蘇さんは言い放つ。

「部費増額の権利を手にするのは、果たして どのクラブとなるのでしょーか!」

わああ、と騎馬に出ない方々の歓声が上がる。というか騎馬戦なんだ。私、気づかなかった。いや、私がいなかったときに決まってたのか。まあいいか。にやりと笑う不知火さんの説明を聞き、私は溜息をついた。得点覚えなきゃじゃない…。とりあえず生徒会、競泳、陸上、オーケストラでも覚えておこうかな。というかオーケストラすごいな…その次も文化部ならんでいるし。あれ柔道部が最下位…。怪しい、絶対何か企んでる。卑怯が名の鍋島先輩が最下位なんて許すはずがないもの。

「―――私が金より大切なものがあることを教えてやるぞ!!」

会長さんの言葉で喜界島さんから殺気が放たれた。騎馬の二人の顔引き攣ってるよ。

「ムカついた!だからあの女を売り飛ばそう!」

殺気が放たれ、一次的に腕力が引き伸ばされた。すごいな。喜界島さんはやっぱり伸びしろがある人だ。成長したらすごいんだろうなあ…。

ぼうと考えていたら、阿蘇さんのどん、と言う声を聞き取り私はプールのほうに目を向けた。


11120

次で競泳部対生徒会終わりです



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