だらっと日常(男子高) | ナノ





長期休み、そう所謂冬休み!

冬休みといえば、クリスマスにお正月に三が日に…エトセトラ。楽しい行事詰め込まれたくせに、いがいと短い休み。
どちらかといえば夏休みのほうが長いし。はやく夏休みこないかなあと思いながら、終業式の校長の自慢話を適当に受け流し、HRも受け流し(プリントは貰った)、そして時は放課後。

「サオリン!やっちゃん!休みだよ!休み!」
「そうね。あとミカリンテンション高すぎこわい」
「………」
「やっちゃん?どしたの?」

サオリンのこわいはするーしておいて、問題はやっちゃんだ。いつもはうるさい、だとかそうね、だとか返答してくれるはずなのに…!

「やっさんどうした?」
「お、お、お前の!!!」
「やっちゃん落ち着け」

まつきよくんだ。まつきよくん。

「やあ、まつきよくん。やっちゃんになんかしたの?」
「いや、笹原俺の名前は松本だから」
「それミカリンが聞くと思うの、まつきよ」
「いやだから…」

少し困惑しているまつきよくんと顔を真っ赤にさせて怒ってるやっちゃん。確実にまつきよくん何かやったよね。

「やっちゃん…まつきよくんにいじめられたの!?」
「えっ笹原俺何もしてないんだけど」
「松本は少し黙って!」

サオリンこわいよー!
まあ問題はやっちゃんだからまつきよくんは気にしないことにしよう。無視だ無視!

「やっちゃんなんかあったんだ…。あれかな眼鏡くんとなんかあったの?」
「ッ!」

図星だ。やっちゃん恋する乙女だもんね。顔を真っ赤にして眼鏡くんとその名前だけでびくんと震えたやっちゃんはかわいいと思う。

「やっちゃん、冬休みの間会えなくなるもんね…、しょうがないこのミカリンが人肌脱ごうではないか!!」

こうしてミカリンプロデュースのやっちゃんと眼鏡くんをどうやって冬休みに会わせてやろう、というのが勝手に始動したのです。(進行形)

「ミカリンだけで心配なんだけど」
「それは俺も思う」



121103

更新遅くてすみません



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