だらっと日常(男子高) | ナノ





20時、タダくんの妹さんは電話の件を言っておいてくれたのだろうか、まあ言ってあってもなくても結局電話するのだが。

「………あれ?」

RRR、と電話特有のコール音は鳴るが出る気配がない。あれまた間違えてめーちゃんさんが持ってるとかいうオチないよね…?

「【留守番電話サービ…】」

伝言を残すほどでもないので、やめておこう。でも、やっちゃん奇襲計画どうするか。タダくんにはとりあえずバイトのシフト的なのを店長さんとかその辺りに頼んだら入れてくれたりなんかしないかな…。奈古ちゃんに頼んだら入れくれたりなんても…しないよね…。いや、むしろ入ってるかもしれない…!そうだ!そうしておこう。
じゃあ…あと金髪くんに明日サオリンと結託して本屋行こーとか誘ってみようかなあ…。そうすれば、やっちゃん奇襲計画がいい感じになりそうだし。
眼鏡くんは、二人と帰らないならどーせ土手のほうゆっくり帰るだろうし…。やっちゃんには、明日一人で帰って貰えば…うん。完璧。
サオリンに了承得れなかったとしても金髪くんと本屋とかでも行こう。とりあえず、まあ金髪くんに連絡をとらなきゃ、かな。

「えーと、金髪くんには適当にメールしよーっと」

「【To金髪くん】っと。えーと、【明日私と一緒に本屋デート(笑)しませんか?あ、あとこの件は人に言わないでね…!】…こんなもんでいっか。あとは返信で場所とか決めれば…完璧だな。よし、送信っと」

送信ボタンをぽちりと押して、金髪くんに送られたのを確認して私は携帯を自室に置いたままにしながら、夕飯を食べ風呂に入り…まあ日常生活をほぼすませて、自室に戻って携帯を見る。

「お、返ってきた」

返事はOK。
よし、やっちゃんの機嫌がよくなるやった!
これでやっちゃんの冷たい目線からおさらばできるよ!!

とりあえず金髪くんに集合場所をメールして(ちなみに河原からちょっと遠いように設定)、また明日ね、と最後にメールをしたのだった。




120615





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