だらっと日常(男子高) | ナノ





※更新催促アンケートにてぶっちぎりだった為、そんな話。


「帽子くんよ、一位だって。いいね、ミステリアス!きゃーほれるー」
「それ褒めてるか?あと最後言うのだったら感情込めろ」
「すみません」

何故、私はタダクニくんの家でこんなことをしているのだろうか。

「サキら…なんでここに?」

そう、時刻は12時くらいでハルちゃんの家でご馳走になり(ちなみにもの凄くおいしかった。嫁に来て欲しい)、ばったり唐沢くんと会ったのだ。本当ふら、と歩いていたら松本くんと唐沢くんが話してたからそういえば二人家近くだったっけ、と思い二人と話していたら唐沢くんの携帯に電話がかかり(ちなみに眼鏡くんからだった)、タダクニくんの家に集合な、と用件のみ言われ、ならついでに行くかと問われたので、全力でついてきた結果だ。
何故か呼び出した眼鏡くんは来ていないのだが。
そしてつまらなくなった為、タダクニくんの机の上に置いてあったプリントを見た感想を述べたのが一番上の台詞である。とりあえず帽子くんは私に化学か数学を教えるべきだと思うんだ。

「んー、眼鏡くんに無料くん(タダくん)の家に来いやーって言われたから来ただけなんだけども。ね、眼鏡くんよ」
「ああ、そうだな。NOと言う前に電話は切れたし」
「そゆことだよ。あ、タダくんよ。部屋見てもいい?」
「え、なんで?」

いや、まあ、男子の部屋(身内は除く)に入るのは初めてで、どんな風なのかなーって興味が…。

「タダクニ、突っ込んでやるな。聞かれたくないことあるだろう。した…「言うな、唐沢!」ああ、じょ…「それもだ!」…すまない」
「タダくん、綺麗に被せるね。凄い」
「唐沢がこんなひどい奴だと思わなかった…」
「前、ヒデノリとヨシタケそしてお前の妹に帽子を取られそうになった恨みだ。気にするな、タダクニ」

あ、確かに帽子くんはずっと帽子被ってるなあ。私は、タダくんの部屋をがさがさとあさりながら(本棚とか)、二人の口論を聞いていた。面白いなあ。まあ面白くなかったら、私一緒になんか来ないけど。

「早いな、二人とも。あとタダクニ」
「眼鏡くん、遅い。でもまだ後でもよかったな。今私タダくんの卒業アルバム物色中だからさー」

普通の声で話すと本人にばれるので、割合小さめの声で話す。ばれるのは避けたい。ちなみにまだ口論してる。飽きないなあ、全く。

「お、ヒデノリふざけんなよ。なんで俺の家集合なんだ、お前の家でもいいじゃないかよ」
「いや集合と言えばお前の家だろ。な、唐沢」
「俺に振るな。まあタダクニの家が一番覚えているからな」
「そんなに遊んでるんだ。あとで混ぜろよー、私も男子高校生ときゃっきゃしてみたいー」
「きゃっきゃってなんだよ!って、サキそれ俺のアルバム…!」
「ぎゃあ、見つかった!」
「棒読み過ぎだぞサキ。そこは【きゃあ、見つかっちゃった。でもタダクニくんの前の姿見てみたくて】と上目遣いだろ!」
「眼鏡くん……うわあ」

いや、眼鏡くん私のことそういう風に見てたんだ。うわあ。この人、こんな人だったんだ。引くわー。

「ヒデノリ、ドンマイ」
「そういうときもあるさ」
「その優しさがすごく痛い!!」

また口論し始めたよ。じゃあその間にタダくんを探すとするか。
パラパラと写真ページをめくり、タダくんの名前を探す。

「あった。タダくん可愛い。幼気な感じ可愛い」

クラス写真では、笑顔を浮かべ友達と写ってるタダくんがいた。そして口論してるタダくんと見比べる。

「………女顔だよなあ…」

そう呟いて、クラスのページを見る。何々ランキングとか懐かしいな。タダくんどこに載ってるんだろ。こういうのって、必ず一人一つは入ってるし。じっと集中して見ていたら、先程まで見ていたアルバムが畳になっていた。いや、アルバムが抜き取られた。

「これ以上見るなよ…?」

あれ、ちょっぴりタダくん怖い。どうした、何がおきた。

「タダクニ、お前…」

抜き取られたアルバムはタダくんの後ろに隠されており、後ろにいた眼鏡くんと帽子くんは見れたらしく、すごく悲しい顔を浮かべていた。

「お前、女装が似合いそうな男子一位って…」
「言うなよそれ!!」
「確かに似合いそー、タダくん。今度私の部屋来てファッションショーしようか」
「なんでだよ!」


らんきんぐけっか

(そういえば帽子くんはなんで帽子被ってるのさ。目見てみたい!)
(NO!)



120408
久々に書きました。
タダクニの口調が迷子過ぎて泣きたいです。



×