※もしも、彼女が河原に行ったときにヒデノリがいなかったら。
ざあと吹き荒れる風に私は嫌気がさした。 私の友達が言うに、この辺りで面白い男子高校生がいたと聞いた。本当にいるのだろうか。 立ちっぱなしでも意味はない。私は河原の雑草さん達の場所にゆっくりと腰かけた。スカートが揺れるなあ。めくれなければいいけれど。
「今日は風が騒がしいな、だっけ。よく考えたよなあ」
彼女の話から思い出し笑ってしまった。本当に現れるのだろうか、わからない。 数十分経ち、しかし誰も現れないし、土手を歩く人も見受けられない。
「今日はダメなのかな。明日仕切直ししよう」
ゆっくりと立ち、スカートに付いた草を叩いて落とした。
「はあ、とりあえずコンビニに行ってポテトでも買おうかな、半額だったよね」
私はそのままコンビニへと向かったのだった。 コンビニ近くには何故かバックが2つ置いてあって(それも道の真ん中)、邪魔になるなあと思い、端へ寄せた。
コンビニに入り、ポテトを買わずにお菓子と飲み物を買い外に出ると先程端へ寄せたバックは消えていて、忘れた誰かが持って行ったのかと考えたのだった。
120219 もしもヒデノリが、河原にいなかったら→でした。 ちなみにバックの下りは実際の漫画と同じな感じです多分。
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