だらっと日常(男子高) | ナノ





ヒデノリくん(流石にもう眼鏡くんとは呼べなくなった。もうごめん。)とかと一緒に帰りつつ、さおちゃんのことを思い出した。さおちゃんどうしてるかな。

「ミカリン、どうした?」
「んー、なんもないよ、というかあれどしたの?」

一歩後ろを歩いているヒデノリくん。ちなみに荷物(私の以外)を持たされている状態だ。

「当然の報いだな」
「何それ意味わかんないけど。この金髪」
「なっ!」

いきなりしゅんと落ち込んだ金髪。どうした一体。
まあ、いっか。

「おいこらタダちゃん」
「ちゃん付け!?」
「君んとこの生徒会って相談室紛いのことしてるって本当?というか会長ぶん殴っていい?」
「何があったんだ…」
「何かあったんだよタダちゃんや」
「なんで俺だけまだ金髪呼びなんだろう」

ヨシタケくん…ふむ。
ヨシくんかタケくんか…タケ、タケ…シイタケ? シイタケ!うん。シイタケくんにしよう。

「じゃあ、金髪くん、今日からシイタケくんに決定」
「え」
「いやだからどうしてそんな発想になったのさ!」
「え、適当?」
「というかサキ、」
「なんだいヒデノリくんよ」

後ろから声がしたので後ろ歩きをする。危ないけど人の話を聞くときは顔見ないとね。

「お前、紅一点だよな」
「え、私逆ハー的な展開望んでないけど。というかヒデノリくんそんなこと考えてたの。あほなの、ばかなの、しねよ」
「いや、今最後のおかしいだろ!」
「タダクニうっさい」
「ミカリンは反抗期なのさ。女性特有のあれだ」
「おいこらシイタケ。」
「ごめんなさい」

あーもう、面白いや。なんで私変なことで悩んでたんだろうか。

「三人がさ、私の初の男友達でよかったな」
「ん、なんか言った?」
「言ったけど内緒。にひひ」

声で笑い、顔で笑い、ああもう楽しい。

「あ、じゃあ改めて自己紹介するか。某猫目の黒髪ロングストレートの友人ことさおちゃんの友達、笹原サキだ。ちなみに名前呼びでいい。名字はあまり好きではない!これからも迷惑かけるがよろしく頼むぞーっと。あ、うん。あと下着泥棒すんなよ。お前ら、少し透けてんぞ」
「えっ嘘」

なんでそこで三人とも慌てるんだ。何みんな下着泥棒なの。

「三人は下着泥棒ですか、うわあ」
「ごめん、違うから!引くな!」

すすっと後ろに下がりダッシュ準備。早く今日は帰ろう。
この笑いを忘れずに。

…明日は生徒会長ぶん殴ってくる為にまた行くけどな。
待ってろ会長。ぼこぼこにする。



120219
シリアスからの一転ギャグ入りますー




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