王道生徒会・理事長前提
副会長:金澤
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ピンポンパンポーン…
《連絡します。生徒会、金澤君。至急理事長室まで来てください。繰り返します…》
カリカリとペンを走らせる音が響く生徒会室に、放送が入る。
「副会長〜理事長がお呼びよん」
「聞こえてますよ……じゃあちょっと行ってくるので、それまで休憩しててください。」
にこりと笑い、生徒会室を出る。…まぁ、同じ階に理事長があるから多分すぐ戻るのだが。
…後ろからいえーっという声が聞こえたのはきっと気のせい…と思いたい。
こんこん
「失礼します。」
返事を待って、中に入る。
「来たね、金澤くん。」
「このくっっっそ忙しい時になんでしょうか?」
「(嫌味…)いやー…実は今日転校生が来るんだが、それが私の甥っ子で…」
「知ってます」
「…そ、それがな、甥っ子が方向音痴で…」
「そうですか」
「…生徒会の誰かに迎えに行ってほしいんだが。」
「は?」
「……(こっ怖!!ま…負けないし!!)む・か・え・に!!…行ってほしいんだが!!」
「馬鹿なんですか?死ぬんですか?迎えなんかしてる暇があるなら仕事します。」
「き、君達の他に誰がいるんだ」
「は?君達の他に誰がいるかって…前会長とか色々いるでしょう。
やっぱり馬鹿なんですね。ちょっとシンクロ用プールに沈んできて下さい」
王道は始まらなかった。
その後半泣きの理事長を秘書が襲ったとかなんとか。
(…あんの糞理事長考える頭もねぇのかよ)
副会長のストレス原因
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