捏造有。皆一年生。
俺は天河原中に入学し、サッカー部に入った。
そこの人達は皆個性が強いが優しい人達ばかりで。
同年代も皆楽しい人ばかりだった。
そんな説明もここまでにしておこう。…今日はサッカー部のジャージを購入する日だ。楽しみで仕方ない。
鞄を持って、教室を出た。
「あ、喜多ぁー!」
「今から部活行くのか?」
「よう。」
三人がどやどやと鞄を持って来た。三人とは言わずもがな西野空、隼総、星降の三人だ。
「あぁ、そうだ。一緒に行かないか?」
「もっちろーん!」
わいわいとサッカーの話をしながら部室に向かった。
「一年生集まってー!」
部長の声にすぐさま鞄を置いて近付いていった。
「じゃあ、ジャージを配ります。はい並んで!」
やった!などと歓喜の声をあげながら並ぶ一年生。俺達は少し来るのが遅くて後ろの方になってしまった。
「はい、えーと…星降はLだな。あとはー…Mサイズな。」
はい、と手渡されて受け取る。皆身長が伸びることを考慮してのM〜LLらしい。それ以上ももちろんあるが、ごく少数だ。
「着てみるか。」
「…そうだな。」
明らかにわくわくした顔の隼総に言われ、袋から出して着替える。
「………」
「…やっぱりちょっと大きいな…」
「うん。そーだねぇ…」
「おい、喜多は………」
そういった隼総に合わせて三人がこちらを向いた。
「………ぶはぁ!!!!!」
「あっはっはっは!!!!!!も、だめだ!!笑い死ぬ!!ジャージズルズル!!!」
「…ぶっ!」
「…〜〜!!!!おおおまえらだってでかいじゃないか!!!!」
自分でもよくわかっていることを指摘され思わず顔が赤くなる。
「……ぶっくくっ……いいじゃん、かわいーかわいー……ははっ」
「笑うな隼総ぁ!!!!」
ぽんぽんと頭を撫でながらばかにする隼総に八つ当たり。一度ばしりと叩いて部長の元へ行った。
「……なんだあれ」
「……全力で狙ってんのかなぁ…」
「……可愛すぎるだろ」
「「「殺す気か…?」」」
「…はっくし!!ずずっ……?」
「大丈夫か喜多?」
「あ、はい。(風邪か…?)」
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