ピッ!と笛が鳴り、双子の片割れにボールが渡りました。
「ちっ…!ぜってぇ取……!?」
会長が近づくと双子は絶妙なパス回しで攻めあがります。
「…流石ですね…!!」
結構空気だった副会長も奪い取りに行きます。
「はっはー!!」
「無駄無駄ぁああ!!!!」
某台詞をはきながらゴール下に着いた双子。…なんと、一人が土台になりその手を利用してもう一人が高く跳びました。
「スーパー」
「ミラクル」
「うるとらだんくしゅーっっと!!!!!!!!!」
ガァアン!!!!!と激しい音を立ててシュートが決まりました。
と、二人がドヤ顔で振り向くと何故か会長が倒れています。
「「か、…会長…!?」」
((まさか、すっころん……!!?))
「……転んだんですか」
副会長が聞きます。
「…ちっ違う!!これは、ただ、足がもつれただけで…!!」
がばりと起き上がり、会長が反論します。
「それを転んだ、と言うんです。」
キリッと副会長がツッコみます。
「ぷっ……会長…すっころぶって……ギャグ?」
「ろくにダンクも出来ないのにさぁ〜?フィールドで駄目とか…はんっ!!」
「「僕らより身長高い癖にダンク出来ないとか………(笑)(笑)(笑)」」
双子が鼻で笑います。(笑)が腹立ちますね。完全に見下してます。
おや。会長が泣きそうです。
「………っ…ち、ちっちゃいくせにぃ……!!」
それからその日体育が皆ままならなかったそうです。
おわり。