よん
そんなこんなでとりあえずクラスメートから華やかな(?)歓迎を受け、とりあえず席に座った。
…と、隣から話し掛けられる。
「よろしくなっ」
にかっと効果音が付きそうな位の眩しい笑顔を浮かべて言った爽やか平凡君。
爽やかすぎるよ…
「…うん」
こくりと頷く。
「(小動物っぽい…)あ、そうだ。教科書、ある?」
「(ふるふる。)ないよ」
「(なんだろ…赤毛の猫?)教科書みるか?」
「んーん。寝るから、いい。」
日当たり良好過ぎて眠いんですー
「(…猫だな。うん。気まぐれそうだし)そっか。おやすみー。」
構ってて良いのか?……あ、チョーク当たってるし。先生普段怒らないのになー。
しばらく机に伏せていると、チャイムがなった。号令がかかったのでとりあえず起きてまた机に伏せる。
「…暦?寝てる?」
聞き覚えのある声にむくりと顔を上げる。
「…いーんちょ?」
「あ、起きた。」
目の前のインテリ系な眼鏡君は高校一年からの親友、速水淕斗。速水先生の弟で、このクラスの委員長だ。
「委員長ぉ起こしちゃったのー?観察してたのにー…」
この声はさっきの平凡君か。観察ってなんだ観察って。
「…[そういう]対象としてこいつを見るなよ?」
そういったいーんちょからは真っ黒なオーラ。こえぇよ。
「…さぁ?どうだろー?まぁ俺名前覚えられてないしねー(泣)」
普段の爽やかさはどこ行ったって位のニヤリ顔。
ある意味こえぇよ。
つか、ばれてたー…
「…名前、」
「ん?あぁ、八島優でっす☆」
「…そ。よろしく。」
「(一年の時も一緒だったんだけどなあ。)おうよっ!」