いち
「つ、…着いた……」
超絶長い道程をひたすら登っておよそ10分。生徒会室に着いた。(因みに先程昼休みが終わった。)
こんこん。
「…失礼しまする」
入った瞬間、視線が突き刺さる。…この赤髪のせいだろうか。
「…誰ですか?」
にこりと偽物の笑いを浮かべて言った副会長。(腕章がついてた。)…きもちわるいなぁ。
「…一年留学から帰ってきた志月。」
「…あなたが?」
…なんだその値踏みするような目は!!そしてそのモジャはなんだ!!?
「…そこの仕事に追われてる庶務君。」
ウザったい副会長の視線を完全無視し、真面目そうな平凡君に話しかける。
「…俺っすか?」
きょとん、とした顔でこちらを向いた。
「…志月って言うんだけど、留学から帰ってきた事だけ報告に来ましたー」
長文話すのってめんどくさいなぁ…
「は、はぁ…(美人さんだ…羨まs「なぁなぁ!!」!!」
突然大きな声で話し掛けられ、びくんとあからさまに肩を揺らす平凡君。
「…」
ちろっと目を動かすと、マリモがありました。
…ちがった、さっきのモジャだ。
「無視すんなよ!!俺八雲早苗っつうんだけど、お前何て言うんだ!!?」
「(だから煩いっつの)…志月暦」
「暦な!!早苗って呼べよ!」
何で上から目線なんだよ糞餓鬼!
「……んじゃ、庶務君ばいばい」
ここはもう副会長と同じく完全無視で。
「…ちょっと待ちなよ」
「無視すんなって!!」
同時に副会長とモジャに言われ両腕を掴まれる。
……もちろん両腕を掴まれてしまっては外部からの攻撃は避けられないわけで。
「い、たいから離して…」