帰ってきた学年首席





 
 
昼休み。
そよそよと優しい風と共にピンクの花びらが散って行く。
約一年ぶりのピンクの並木。
僕は高校三年生になった。
 
 
 
 
「……三年生かぁ…」
 
 
どうも、一応主人公(たぶん←)の志月暦(しづきこよみ)です。
 
この、…なんか某魔法学校みたいな建物が僕の通ってる学園、翁花学園だ。何故この名前かと言えば、創立者の苗字が翁花、だからだそう。
 
まぁそんなことは置いておいて。
とりあえず、僕は担任に呼ばれてるから行ってくるよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ガラガラ…
「………失礼しまする」
 
「…今なんか変な口調じゃなかったか?」
 
「…気のせい」
 
入って早々突っ込んできたこの教室は担任の速水だ。
とにかくチャラいかつめんどくさがり。
 
「…用件は」
 
「…相変わらず冷たいな。まぁいいか。久々に戻ってきたけど、慣れたか?…学年首席の志月くん。」
 
うっっっざ
 
「…行方不明の、学年首席…ね…まぁ少々日本語では無くなりますけど。」
 
「そうかそうか!」
 
そういってくしゃくしゃと頭を撫でる速水。
髪が乱れるだろう!
 
「あ、そうだ。帰国したこと生徒会に報告しとけー新しいメンバーになってるぞー」
 
ぱ、と手を離したスキにさっとドアに向かう。
 
「…(ちっめんどくせぇ)はい」
 
生徒会室までは職員室から階段で9階まで上がらなければならない。
因みに
 
10F…理事長室
9F …生徒会室
8F …風紀室
7F …各種委員会室
6F …三年
5F …二年
4F …一年
3F …文化系部室
2F …食堂、売店
1F …職員室、玄関
 
とまぁなんとも面倒な造りになっている。
一階、五階には中等部(目の前のシンデレラ城みたいなの)への連絡通路があり、3階、7.8.9.10階は一般生徒は立入禁止だ。
 
 
造ったの誰だくそが。面倒なんじゃいっ!!




←前 | 次→
3/10
Back
TOP
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -