にい
ううむ……
どないしましょ。
ひやっ……
「うひょ!!?」
冷たい!!何事!!?
「ああごめん、冷たかった?」
とか言いつつなおも背中に触れるいーんちょ。
「……つめたい」
「ごめんごめん。……にしても暦すごい背中綺麗だね…」
つぅ……と背中に指を這わせるいーんちょ。
「ひやっ!……いーんちょ、めっ」
「(うっ!!「めっ」て!可愛い…!!!)……ごめんね?ほら、ファスナー閉めてあげるから。」
ジィ……とファスナーを閉めてくれたいーんちょ。感謝感謝。
「……ありがと………う……」
お礼を言おうと振り向くと、そこいたのは……
「……どこの国から来たの、いーんちょ…」
そう言いたくなるほどのイケメン。くそう、羨ましい!!
「……(ぴーん)…お伽の国からです、姫。」
そう言って僕の手を取りちゅ、と手の甲にキスを落とす。
「か、カッコイイ…!!」
「王子様ぁ……!!」
そんな声が聞こえる。まぁたしかに王子様だ。………が。
「…そんなのは女の子に、してね、いーんちょ。」
「…厳しいなぁ、暦は。」
くすくす笑って僕の着替えを手伝いはじめるいーんちょ。
「……さ、出来たよ。………行こうか、姫。」
出来た、後に耳元でエロボイス(ここ重要)で囁くいーんちょ。不覚にもびくっと肩が揺れる。
………にゃろう。
「……姫の手…引いてくれないの?」
なんとなく悔しかったから、いーんちょの服をちょん、と掴んで全力アニメ声♀(実は得意だったり。)で上目遣いで言ってみた。
「………っ!!」
途端にぼんっと真っ赤になり、すごい勢いで目を逸らすいーんちょ。
この手の攻撃に男は弱いもんさ(どやっ)。