じゅうに
…そういえば、佐竹君はなんで僕を捕まえなかったんだろ…?…まぁ、いいか。
そんなことを考えていると、瞼が下がってくる。…あ、やばい、落ちるー…とか思ったら、誰かの足音。すぐに目が覚めた。
「(誰だ…?)」
「…ちっいねぇし…」
……これはまさか。
「どこ行きやがった志月の奴…。」
や っ ぱ り !!!
天下の腹黒副会長サマでしたー!!
とか思ってたら、足音が遠くなる。…いったか。
「……ちっ……探してんなよ(ぼそり)。」
そんな僕のつぶやきが静かに空気にとけていった。
しばらくそこで空を見上げて雲を見ていると、再びガガッと放送の入る音。
《しゅぅうううりょぉおおお!!!!!生徒の皆は講堂に集まってねぇ!!》
うるさっ!!
…とりあえず、講堂行くかぁ…