きゅう
どさ!っと落ちた。うん。痛い。
「いってー…!てめぇ、誰、…!?」
「…いたいな……あ、ごめん」
どうやら先程木を殴った人物を下敷きにしてしまったらしい。
「し、志月様!!?」
「なんでこんな所に!!」
頬を染めつつ疑問を口にするちっちゃいの。
「……調度良い、志月サマも一緒にヤっちゃおうぜ?」
……… 何 を ?
「……はあ!?ばっ!!それは命令違反だよ!!」
「…じゃあお前がヤられるか?」
そう男が言うと、びくりと肩を揺らすちっちゃいの。そりゃあそうか。
「………っ!でも、志月様に手は出さないでよ!!ターゲットは八雲早苗だけなんだから!」
……案外いい子だったんだね。
そんなことを悠長に考えていると、ブチッと何かがちぎれた音がする。
「…ん?」
ちらりと音のしたほうを見ると、ちぎれていたのは僕のシャツ。ボタンが飛んだよ。
……もしかしなくともやばい?
「…ちょ「おい、待てよ!!」……」
この声は八雲君ですか。…声でけぇよ。