ろく
そんなこんなでとりあえず僕の紹介も終わる。
「んじゃあ志月先輩の紹介も終わったことだしぃー」
「鬼ごっこの説明いこうか☆」
「今年も例年通り、僕たち生徒会のグループを含む50人が鬼になります☆」
「ルールは普通の鬼ごっこにプラスして、今年はハチマキを取ってもらいます!」
そういって茶髪が掲げたのは緑のハチマキと赤のハチマキ。
「赤のハチマキは鬼、緑は村人…逃げる人だねぇ。」
「鬼は捕まえた証拠に、緑のハチマキを取ってね☆
村人はハチマキを取られた時点でアウト。でも、鬼の赤ハチマキを取ることが出来ます☆…命懸けだけどね☆それを取って生き残れば景品プレゼント☆
あ、鬼はハチマキ取られても問題無いけど、最後の集計で緑のハチマキの数−10点されるから全力で取り返しにいってね☆」
ルールめんどくせ!普通の鬼ごっこでいいだろ。
「あ、そうそう。今年のVIPはぁー…………志月先輩と八雲早苗君でーす!」
「二人は青ハチマキだから、捕まえたらその時点で捕まえた人はゲーム終了、景品ゲット☆」
「それの景品は、VIPへの一週間命令券!拒否権はない!!」
「……あ゛?」
聞いてねぇ!!しかもVIPってなんだよ!!逃げる気無かったのににげなきゃなんねぇじゃねえか!
近くにいた綾中君が青ハチマキを渡してきて、
「…すみません、巻き込んでしまって…」
そう申し訳なさそうに言った。
ほんとに出来た子です。とりあえず頭を撫でといた。